少 子高齢化の中国、制限3人に緩和
中国政府は5月31日、夫婦1組につき子供2人までとしている産児制限を3人に緩和する方針を示した。
■課題:急速な少子高齢化が持続的な経済成長の阻害要因となるため。
■背景:1979年から人口増加率や出生率は減少傾向。成熟社会へ。+高齢化。2050年には人口の3分の1が高齢者と推移。
1979年から一人っ子政策実施。違反者は罰金や職場を解雇させることも。労働力になる農村や少数民族は例外。
2011年までには親が一人っ子同士なら2人産めるように緩和される。
2015年に人口抑制策『一人っ子政策』を廃止。
2016年二人っ子政策導入。
中国の出生数が17年以降減少が続き、20年は前年比の2割も減った。女性一人が生涯に産む子供の数は、1.3と日本の1.36よりも下回っている。
2021年3人っ子政策へ。
■目的:人口構造を改善し、高齢化に積極的に対応する。
1)出生率回復 2)保育サービスの発展3)教育の公平性確保 4)家庭の教育費負担削減⇒子育て支援策の拡充。晩婚化。適齢期の若者の結婚観や家庭観への教育指導を強める。
■論点:制限緩和が出生率上昇に結びつくか見通せない。
なぜか?都市部では教育費や不動産価格の高騰、保育施設の整備の遅れ、子育て環境への不満が強い。経済的負担や子育て支援策が不十分。子育てにコストがかかりすぎる。
参照:
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210531-OYT1T50178/
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55825?pno=2&site=nli
サギとは(6月の風物詩)
■サギ(Heron)とは、ペリカン目(もく)のサギ科に属する鳥類の総称。水鳥の仲間。
世界で65種類生息し、日本では19種類が記録されている。
日本で代表的なのは、体全体が白いシラサギ。ダイサギ(90cm)、チュウサギ(68cm)、コサギ(61cm)、アマサギ(50cm)の4種の総称。純白でスリムな体。6月頃田んぼでよく見る野鳥。
飛ぶ時に首をS字に折り曲げて飛ぶのが特徴。(※白鳥は首が真っすぐ。)
■雄雌同色
■餌:魚、カエル、オタマジャクシ、ザリガニなどを食べる
■住処:水辺を住処としている。田んぼや水路、池や沼を生活の場とし、林などにサギ山と呼ばれる集団繁殖地(コロニー)を形成する。
水域と関係の深い鳥。
■人間との関係:田植え後の若い苗を踏み荒らす被害が深刻化。また、川に放流した稚魚や養殖魚を食べてしまうことも。
■シロサギとは、白いサギの総称。ダイサギ、チュウサギ、コサギ、カラシラサギ。
■湛水(たんすい):田んぼの湛水が始まる5月上旬の後、田植えが終わり、苗にアマガエルが産卵する。そして、卵から孵ったオタマジャクシが水田を泳ぎだす6月中旬頃、サギがこれを狙って湖沼(こしょう)や河川からやってくる。
■鳥獣保護法:許可なく捕獲したり、巣を棒で落とす行為が禁じられている。
■縁起のいい鳥:神様の使い。神聖。優雅。厄除け、交通安全。
幸運を持たらす。特に白鷺が飛び立つ姿を見ると、メッセージ性が高く、幸運を運ぶと信じられてきた。良縁、結婚、仕事や学業の成功。
栃木に白鷺神社がある。祀られている日本武尊:やまとたけるのみことは、日本が平和で豊かな国となるように日本全国を旅されたという。
参照:
http://basc.sakura.ne.jp/zukan/data/H010/sagi_eco.pdf
https://agri.mynavi.jp/2018_10_24_45061/
https://www.j-muse.or.jp/rika08/autumn/pr02/index.html
https://arakana0609.net/archives/9360
http://www.hro.or.jp/info_headquarters/domin/magazine/35.html
デジタル課税と最低税率 G20
次回7月学会で大筋合意する方向。
■デジタル課税:経済のデジタル化に伴う課税強化。企業拠点がなくてもサービスの利用者がいれば課税。
⇒論点:化対象として売上高が大きく、利益率15%超の多国籍企業を軸に検討。メジャープレーヤー対象。例、GAFA
■最低税率:法人税率の低い国を利用した税逃れ(過度な節税)を防止するために各国共通の15%程度の最低税率を創設する方針。
⇒論点:15%程度の共通課税を課す方向。低税率国は反発。
G20
■議題:巨大IT企業などの税逃れを防ぐ国際的な法人税改革を検討
■背景:コロナ対策で悪化した財政の立て直しにつなげる狙いあり。国際課税改革は歴史的な転換点となる。
=========================
■税制がビジネスのやり方に対応できていない。
GAFA⇒どんな検索をしているか、どんな商品を買って、誰と交流しているかなどIT企業のデータとなる。これらのデータを独自の『アルゴリズム(計算)』によって解析し、自分の好みにあった広告を表示させ、それで利益を上げる仕組み。便利なサービスを我々が無料で使うかわりに、IT企業に個人データを出して利益を出ている。
■論点:政府の見解。うちの国民のデータを使って利益を出しているので、それに見合った税金を払ってほしい。税金を公平に支払われないと、政府への不信感や未納者が増える懸念。
■OECDの統計によると、米国のIT企業は、税率の低い国や地域を利用して節税することで、全世界の法人税収が10兆から24兆円も減っていると言われている。
■現状:国別の売上が把握できず、課税しにくい体制。また政府間の個別の情報交換も限定的であり、情報を求めることは難しい。税金、特に法人税は『価値が創造されるところ』で払うのが大原則。=『移動価格税制』。移動価格とは、親会社と子会社などぐるーぴ会社の間で取引する時の価格のこと。
■ケーススタディ:スタバ
スイスを通して豆を買い、オランダで焙煎(法人税が低い国)。そこから高い値段で豆を買い、英国では利益ではでないようにして節税していた。2012年。
IT企業に当てはめると、データはクリック1回ごとに価値があるわけではなく、大量に集めて解析して価値が生まれる。日本のユーザーに参加してもらい、集めたデータ解析作業は、米国(シリコンバレー)でやっている。(これは価値創造)。日本(法人税の高い国々)の税収にメリットなし。
===========================
■G7は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国。
⇒世界の経済、金融情勢、国際通貨制度、金融規制、監督などについて意見交換。
■G20『金融・世界経済に関する首脳会合』とはG7の7か国に加えて、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合、欧州中央銀行を加えた20か国、地域のこと。Group of Twenty.
世界のGDPの8割以上を占める世界経済協調の第一のフォーラム。目的:世界経済を成長、繁栄さえること。
グローバル化に伴う様々な問題:マクロ経済、貿易。開発、気候変動、エネルギー、保険、テロ対策、移民、難民問題など。
■背景:1997年のアジア通貨危機をきっかけに、国際金融システムの議論が必要となる。
1997年G20設立。全ての国々の利益となる安定的かつ持続可能な世界経済の成長を達成するための協力を促進する目的。
参照:
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g02.htm/
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/g20/osaka19/jp/summit/about/
https://www.tokyo-np.co.jp/article/107455
https://www.tokyo-np.co.jp/article/6009
フレイル予防
超高齢化社会に向けて。
日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、Frailty(虚弱)の日本語訳。
■健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下がみられる状態のこと。適切な予防を行うことで要介護に進まずにすむ可能性がある。
■フレイルサイクル=加齢による筋力の低下⇒エネルギー消費量の低下⇒食事や栄養が減る。⇒低栄養が続くと体重が減る⇒運動しないと、筋力がもっと減る=骨折や転倒しやすい。
体が動きにくくなると⇒気持ちが憂鬱になったり、社会参加や趣味など活動への意欲が下がる。⇒孤独、ストレス、生きがいなど精神的なダメージにつながる。脳への血量や刺激も減り、認知症にもつながる。
■運動(身体的):歩く、自転車、プールなど日常的な運動習慣。
特に下半身や背中など脚を動かすこと。運動不足による筋力や心肺機能の低下。
■食事(身体的):よく噛んで、たんぱく質を中心とした栄誉補給。
低栄養、口腔機能低下⇒体重が減ったり、疲れやすくなる。
■社会参加(精神的、社会的):ボランティア、コミュニティ、近所付き合いなど社会活動の促進。人と話すことでストレス軽減、免疫力を高める。⇒閉じこもり、孤立、孤食、うつなどを防ぐ
参照:
LGBT
■Lesbian Gay Bisexual Transgender
性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の総称。
LGBTQ: Questioning/ Queerという上記以外の性自認や性的指向が決まっていない人達も含む。
職場や学校、地域での差別やいじめ、社会的権利や立場が保障されていない。
⇒多様性や調和のとれた社会を目指す。
■LGBTの悩み具体例:カミングアウトしにくい、トイレや着替え、ファッションなどの混乱。
異性向けに会話での不安。同性婚が認められない、職場での偏見や不公平な評価。自分らしく生きれない環境。孤立。
■割合:2016年LGBTの総合研究所の調査によると。8% がLGBTに該当すると報告されている。⇒LGBTは身近であり国民が理解する姿勢がより良い社会へ。
『性自認』(自分が思っている性のこと)
『性的指向』(恋愛対象がどういった人に向いているのか)
==================
■背景 LGBTの理解増進を図る法案⇒基本理念
⇒性的指向および性自認を理由とする差別はゆるされないとの認識のもと。
■保守派:訴訟の乱発をまねきかねない。
衆議院選挙に向けて、党内の有権者の支持を失う懸念。
自民党保守派が反対(二階俊博幹事長、下村博文政調会長、佐藤勉総務会長)
=====================
■日本の動向
2016年 LGBT生徒への手引きを教職員に発行
2017年 いじめ防止基本方針⇒LGBTの生徒の保護
△法的な保障がまだ整備されていない。例:同性パートナへの相続権がない。
レズ、ゲイカップルへの生殖医療の適応。
〇渋谷区:同性カップルに対し結婚に準ずる関係と認める『パーチナーシップ証明』の発行
カミングアウトへの不安:職場にLGBTの人がいる事に抵抗を感じる人。3人に1人。
40代、50代の人ほど抵抗意識が高くなる傾向あり。
■結婚制度
パートナーとの関係性も法的に保護されていない。
■民間企業のLGBT活動
JT:経営計画に多様性の推進を含む。
サントリー:2011年からダイバーシテイ推進室の設置。LGBT研修。
SB: 同性パートナーも家族割対象。
ライフネット生命:2015年―同性パートナーへ死亡保険金の受取が可能。
ユニリーバ:LGBT支援プログラム開始。人事制度、社員教育の見直し。コミュニティ活動。
J&J:LGBTの社員に対して社内コミュニティを提供。LGBTへの啓発活動。
パナ:社内の行動基準の改正。差別禁止、倫理規定、ダイバーシティポリシーなど。
野村:LGBTのステッカーを制作し、自分の席やパソコンに張る運動。
=============================
■世界の動向:多様性に寛容な社会の実現にむけて
1970年代アメリカでゲイパレード『プライド』が始まる。法的権利の獲得や差別撤廃を目指す。
2021年 ブラジル、欧米、オーストラリアなど世界各地でゲイパレードが開催。参加者が増えている。
2010年:アイスランドで同性婚を認める法案を可決。ヨハンナ・シグルザドッティル首相。政界初の同性結婚をした国家首脳。
2011年 ベルギーの首相、エリオ・ディルポ氏がゲイをカミングアウト。
2017年 セルビアのアナ・ブルナビッチ首相(レズ)
2017-レオ・バラッカー首相(ゲイ)。最年少かつ移民政治家。
多様性に寛容な社会の象徴的なリーダー。人を定義するのではなく、自分の性格の一部だと、LGBTQを支持。
2013年―ルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル首相(ゲイ)
人物や政策重視の選挙。
■欧米を中心に(オランダ、ベルギー、スペイン、カナダ、南アフリカなど世界24か国)同性婚を合法化。異性婚と同等もしくは近い権利の保障。
2011年:国連人権理事会⇒性的指向基づく暴力行為や差別に懸念を示す決議を採択。
2014年⇒インドで第三の性、『トランスジェンダー』を法的に認める
2015年:アメリカ全州で同性婚が合憲に。異性カップル同様の保障を認める。
ベトナム⇒同性婚禁止の法律が廃止。
■反対派国家
ロシア:2013年同性愛宣言禁止法。非伝統的な同性の情報提供を禁止。
ナイジェリア:2014年同性婚禁止法の成立。
ウガンダ:反同性愛法が成立。罰則を強化。⇒アフリカ諸国では同性愛行為が禁止される傾向。
=======================
参照:
https://www.sankei.com/article/20210528-CHED2O3CMVINNILI6ADSPYEQHQ/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210528/k10013055411000.html
https://jibun-rashiku.jp/column/column-1102
https://jibun-rashiku.jp/column/column-3225
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/hiquirin/2020/10/post-5.php
プチプラとは
■プチプラとは、プチプライスを略した和製英語。2010年代からSNSを中心に使われている。
『プチ=小さな、プライス=安い』で値段が安く、かつ+α(付加価値)があるもの。安いけど、値段以上にお得が大事。雑貨、化粧品、洋服など女性アイテムに使われる。
■価格帯2000円以下のもので、ドラッグストアやバラエティショップで手に入る商品を指すことが多い。
■具合的なプチプラブランド(ファッション、雑貨系):
GU,無印良品、H&Mなど。トレンド性と低価格。
■コスメプチプラブランド
1)CANMAKE.(キャンメイク)井田ラボ。クオリティの高い商品と低価格なランナップ。
若い世代に人気。1000円以下もあり。かわいい系。アンバサ⇒小芝風花、河北麻有子
2)CEZANNE(セザンヌ)井田コーポレーション。:ずっと安心、ずっときれいがコンセプト。500円のファンデが売れ筋。ナチュラルで控えめ。アンバサ⇒星野真里。
n
3)KATE(ケイト):カネボウのメイクアップブランド。アイシャドウ、マスカラ、ファンデが支持。雑誌でも上位ランクブランド。クール系。⇒中条あやみ、黒木メイサ
参照:
デパコスとは(⇔プチプラ)
■デパコスとは、デパートコスメ。華やかなコスメカウンター。プレゼントや自分へのご褒美に。
特徴:百貨店やデパートのコスメフロアにブースを構える高級化粧品のこと。価格帯4000円―20000円程度。ブランド専用のカウンターが設置され、BA(ビューティーアドバイザー)から直接アドバイスを貰えたり、メイクしてもらえるのも魅力。
■メリット:BA接客。BAさんによる丁寧なカウンセリング、メイク法を教えてもらう。
リップカラーが多いと、違いの説明や提案してもらう選びやすくなる。
カウンターで使用感や色味を確認でき、購入前に失敗を防げる。
サンプル:高額商品の為、購入前にサンプルをまずもらえる。
品質が良く高級感:華やかで大人なスタイルに。高揚感が高まり、憧れのブランド選択。
■デメリット:コスメカウンターに入りづらい。値段が高い。
動向:有名ブランド1,RMK(カジュアル志向の女子から支持。NY発Rumikoのブランド。) リクイドファンデーション。4000円―
2,ADDICTION(世代を問わない自分らしいスタイルの追求。スモーキーなカラー)。コーセーの傘下ブランド。黒を基調とした海外風ブランドの陳列。価格が低めで手に入れやすい。アイシャドウ:4000円―
3、イヴサンローラン。海外ブランド(仏系ロレアル傘下)。幅広い世代から支持。高級感が売り。リップが売れ筋。ルージュヴォルプテシャイン。4000円―
参照:
https://arine.jp/articles/22725
https://lovely-media.jp/posts/10460
https://rocco-girl.com/department-store-cosmetics-beginner