フレイル予防
超高齢化社会に向けて。
日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、Frailty(虚弱)の日本語訳。
■健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下がみられる状態のこと。適切な予防を行うことで要介護に進まずにすむ可能性がある。
■フレイルサイクル=加齢による筋力の低下⇒エネルギー消費量の低下⇒食事や栄養が減る。⇒低栄養が続くと体重が減る⇒運動しないと、筋力がもっと減る=骨折や転倒しやすい。
体が動きにくくなると⇒気持ちが憂鬱になったり、社会参加や趣味など活動への意欲が下がる。⇒孤独、ストレス、生きがいなど精神的なダメージにつながる。脳への血量や刺激も減り、認知症にもつながる。
■運動(身体的):歩く、自転車、プールなど日常的な運動習慣。
特に下半身や背中など脚を動かすこと。運動不足による筋力や心肺機能の低下。
■食事(身体的):よく噛んで、たんぱく質を中心とした栄誉補給。
低栄養、口腔機能低下⇒体重が減ったり、疲れやすくなる。
■社会参加(精神的、社会的):ボランティア、コミュニティ、近所付き合いなど社会活動の促進。人と話すことでストレス軽減、免疫力を高める。⇒閉じこもり、孤立、孤食、うつなどを防ぐ
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