もち麦、押し麦、大麦、丸麦、米粒麦
■もち麦(Pearl, Pearled barley ):大麦のもち性(=粘りが強い)という品種を精麦したもの。加工区分は丸麦。もち性の大麦の通称。
食物繊維(白米の20倍)・βグルカン(水溶性食物繊維、便のかさ増し効果、糖質の吸収を抑える)、ミネラル、ビタミン、ポリフェノール(抗酸化作用)が豊富。色が白より茶色や紫色の方が外皮の栄養が豊富で健康的。もっちりした粘り気成分=アミロペクチンが豊富。
■特徴:吸水性は良くないので、炊いて食べ場合は炊飯前に吸水する必要がある。
麦独特の形や風味があるが栄養価が高い。シニア世代は戦時中の食べ物として苦手意識がある人もいる、
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■押し麦(Rolled, flaked barley):大麦のうちうるち性(=粘りが少ない、ぷちぷち系)の品種を押しつぶして平たく加工したもの。栄養損なわず消化しやすい。粘り気が少ないデンプンの成分=アミロースが多い。特徴:うるち性の大麦はそのままでは水を吸いにくく、調理がしにくいため加工している。吸水性がよいため、炊飯時は吸水しなくてもそのまま炊ける。プチプチ食感で粘りが少ない質感も特徴。
1)食物繊維:精白米の約17倍。水溶性、不溶性がバランスよく含まれ、腸内環境を整えてくれる。デトックス、便通解消。2)ミネラル:カルシウム、カリウムも豊富。
3)ビタミン類:B群、Eが豊富。
例:スープやサラダ、雑炊など。
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■大麦(Barley):世界最古の健康食。日本には弥生時代に中国から伝わり、麦飯として食べられた。近代では、癖が少ない精白米が主食となる。麦飯の方が食物繊維やミネラル分が豊富。現代では麦食を健康のために見直されている。麦ごはんは、徳川家康も愛食した。
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■その他の加工法
■丸麦(まるむぎ)=もち麦と同じ。:大麦の外皮を取り除き、糊粉層(こふんそう、ぬかとなる部分)を削った状態。加工方法による名称。精白しただけで、押しつぶしていないので、プチプチした食感が特徴。白米に混ぜたい、茹でてサラダやスープにして食べる。
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■米粒麦(こめつぶむぎ):米粒大に加工したもの。大麦の中央になる黒条線に沿って2つに切断して、磨いてお米の形に近づける。途中で蒸して乾かし固める処理をしている。精白するため、食滅繊維は少なめ。お米に質感が近く、さっぱりと食べやすいのが特徴。うるち性、もち性の両方あり。糖質を抑えたい、麦感の形や味が苦手なシニア世代に人気。お米の代替品。
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参照:
https://www.maruyanagi.co.jp/mochimugi/difference/
https://www.hakubaku.co.jp/omugi-lab/hyakka/kakouhou/
https://delishkitchen.tv/articles/223