ホーローとは?琺瑯。Enamel
■ホーローとは?
金属(鉄やアルミ)の表面にガラス質(シリカ主成分)の釉薬を高温で焼きつけたもの。
強い(けどサビやすい)鉄と、美しいけど、もろい硝子を毛結合させて強くて美しい複合材料。
歴史は、現前1300年頃に古代エジプトで黄金のマスクが最初で、当時は鉄ではなく、金や銀の金属にガラスを加工した金細工工芸(七宝)であった。
日本で実用化され普及したのは明治時代(広告看板として)とされている。
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■特徴:メリット
耐熱性・冷却性: 金属の素地(そじ)を使っているので熱伝導率の高さが良く、お湯をすばやく沸かしたり、煮込み料理をおいしく仕上げたりできる。反対に冷却性も高い。(金属の性質)
耐食・耐酸:ベースが鉄でできているが、ガラス質の釉薬のおかげで、酸や塩分にも強く保存容器に適している。においや汚れも付きにくく、お手入れしやすい。衛生的。化学薬品の保存容器としても使われている。
美しい色合い:ガラス質に着色できるので、色合いと光沢がきれいでおしゃれ。
焼き付けているので変色もない。(Q:焼き付けるとは?)
非吸着:表面がガラスのため、非吸着性に優れ、内容物と化学反応を起こさない。
⇒汚れ、においがつきにくく、雑菌が繁殖しにくいので手入れが楽。
安全性:鉄とガラスでできているので有害なものは含まれていない。
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■デメリット
衝撃・落下に弱い:表面のガラス質は、衝撃に弱く、割れたり欠ける原因となる。
サビ:工程上、すべてをガラス質で覆いきれないため、水分や塩分で鉄サビが生じる可能性あり。特に害はなし。食器の場合、洗ったらしっかり乾かしたり、欠けた部分に油を塗るのも良い。
空焚きは絶対にNG:空焚きするとガラス質が割れたり、ひび割れの原因となる。
カレーのような煮込み料理を作るときは、炒める工程はフライパンでやると良い。万一、空焚きしても水をかけないように、自然に冷めるように待つこと。
■釉薬(ゆうやく)とは?
陶磁器の表面を覆うガラス質の膜のこと。うわぐすりとも呼ばれる。
釉薬⇒焼成すると、ガラス質に変化する。⇒傷つきにくく、汚れや水分がつきにくくする。
色合いも多様なため、装飾効果もある。
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■■タカラスタンダードの独自の『高品位ホーロー』
①割れにくい:ホーロ=割れやすいため、表面のガラス質と銅板の密着度を向上させてデメリットを改善。
②汚れにくい:表面がガラス質で汚れが染み込みにくい。⇒手入れしやすい。
③熱に強い:火で炙っても、変色変形しないしないため、火を使うコンロ周り適している。
④湿気に強い:カビりにくい。水まわりに最適。
⑤マグネットが着くので収納のアレンジがしやすい。
フックやボックスをつけやすい。
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参照:
https://www.senbokuhome.co.jp/labo/detail/200