『くださるvsいただく』ビジネス
■くださるといただくの違い。(敬語表現)
課題/例:お礼を言うとき『〇〇をお送りくださり・お送りいただきありがとうございます』
結論:どちらも間違いではないが、ニュアンスが違うので状況に応じて使い分けが要る。
迷ったらビジネスでは、下手に『いただく』を選んだ方が安全。
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■くださる(相手の行為にスポット):『相手が与える、くれる』の尊敬語。
例:社長が(私に)ボーナスをくださった。主語は社長。与える(渡す)側からの観点。
■いただく(自分の行為にスポット):⓵『自分がもらう』『食べる』『飲む』の謙譲語。
例:社長から(私が・私は)ボーナスをいただいた。主語は私。受け取る側が観点。
➁他人から動作をしてもらうこと。例:靴を脱いでいただきます。
■⇒『ボーナスをもらった』事実や意味は同じであり、相手を高めるか、自分を低めるかの
違いだけでどちらも間違いではない。
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■ニュアンスの違い
道を教えてくださった(相手の立場)。⇒聞いてもいないけれど、親切に教えてもらったとき。
道を教えていただいた(自分の立場)。⇒自分から困っていて聞いたとき。
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■くださる(または『お~くださる』のセット):相手に厚意(こうい・思いやり)を受けた感謝の気持ちの意味合いが強い。相手の意志によるニュアンスが強い。
自分が依頼(予期)せずに、相手の意志によってもらった場合
例:道に迷っていたら、通りがかりの親切な人が道を教えてくださった。
帰りに自宅まで送ってくださる/手作りのおもちをくださる/
傘を貸してくださる/貴重な経験談をお話くださる
■いただく:相手に恐縮な気持ち(や厚意を受けた感謝の気持ち。くださるより万能に使える言い回し。
自分が頼んで相手に何かを貰った場合、無理を言って相手にお願いした場合
例:こちらのお越しいただく/事情をご理解いただく/美味しいランチを頂く
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尊敬語:目上の人や自分より立場が上の人を敬い、相手の気持ちを立てる気持ちを表す敬語。自分より目上の他人(家族、親戚ではなく)が主語になる。先生、貴社など。
例:先生がおっしゃる/召し上がる/いらっしゃる(来る)/ご病気/お荷物/〇〇様/
尊=身分は高い、敬=相手を敬うこと。
謙譲語:自分がへりくだることで相手を敬う気持ちを表す表現。主語は自分。
例:弊社/わたくし/わたしども/いただく/参る
丁寧語:相手に対する言い回しを丁寧にすることで、経緯を表すこと。※相手を立てたり、自分を下げたりすることはしない。
例:食べます/できます/お酒/お料理など。主語は自分とも相手とも限らない。
明日は月曜日です/これから学校に行きます/社長がお見えになりました/
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■『いただきますよう、~』
ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。
ご承諾(承認)いただけますよう、お取り計らい頂きますよう、
■『いただきたく存じます』
ご検討いただきたく存じます。
■『いただければ幸いです』
ご了承いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。
参照:
https://allabout.co.jp/gm/gc/458593/
https://www.kokugobunpou.com/%E6%95%AC%E8%AA%9E/%E4%B8%81%E5%AF%A7%E8%AA%9E/#gsc.tab=0
https://career-picks.com/business-yougo/itadaku/
https://lostash.jp/sales/business-skill/1061988