花よりも花を咲かせる土になれ。
■山下智茂監督(星稜高校野球部)の人間形成の教育理念。
『花よりも花をさかせる土になれ』
解釈1:対自分へ)縁の下の力持ち。山下氏は、教え子がそれぞれの人生の花を咲かせるように、土となり支え指導することに徹するんだという思い。年齢を重ねるにつれ、自分が花を咲かせることよりも、育てた花が元気に咲くことに喜びを感じるものである。
解釈2:対教え子へ)謙虚さ。花は咲くと目立ちチヤホヤもされるが、それを支える土や種、茎、葉がないと立派に咲けない。人も同じように注目されることばかりを考えるのではなく、周囲への感謝の気持ちや気配りを忘れてはいけない。
解釈3:対教え子へ)自分の役割。監督の教育姿勢のように、教え子にも自分自身の役割を考え、そこで技を磨き徹するが、チームの大きな一役となる。派手さだけが活躍ではなく、自分の持ち味を見極め、目立たなくてもそこで活躍することは開花と同じように尊い事。レギュラーだからといって天狗になってはいけない、補欠だからといって悲観しなくてもよい。
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■指導方針
他県からの野球留学はNG:才能豊かな選手だけを重宝し、勝ちだけに拘らず、教え子の長期的な人間教育を重視。
学業が疎かな生徒、周囲への気配りができない生徒は練習させない方針。
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■高校3年間の指導方針:野球の技術以上の人間としての成長が大事。
1)一年生は礼儀の心
叱られた時に、ふてくされる人は三流、うつむく人は二流、『ありがとうございました』と言える人が一流。
2)二年生は努力の心
勉強や練習を言われてもやらない人は三流、言われてやる人は二流、黙っていてもやる人は一流。
3)三年生は感謝の心
日本一の選手になりたいのであれば、心も日本一にならなければならない。練習を支えてくれる仲間、教えてくれる指導者、練習試合を組んでくれる相手校、洗濯をしてくれ応援に駆け付ける家族。感情的なプレーや受答えでは、一流にはなれない。
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参照:
https://www.kyoshin.co.jp/group/now/2013/08/2449/
https://www.tfm.co.jp/beat/index.php?itemid=132391&catid=2263