ニュージーランドで自分に足りなかったもの
■課題:海外で長期滞在をしていて、心の平和やリセットがなんとなく整っていなかったと思う。
やはり日本人として産まれ育ったせいか、神社・寺・お墓参りなど定期的にお参りに行くことが自分には必要だと強く認識した。
■背景:異文化の環境で生活すると、多様性を楽しめる反面、自国の文化・価値観をしっかりと自分の軸(アイデンティティ)として持っておかないと、影響力の強い勢力に押されてしまう。私の場合、インド文化の半額以上の値切り交渉や中国の拝金至上主義、自由過ぎて躾けられていない子供(国籍関係なく)、すぐに愚痴や何でも共有するKiwi文化など、日本人には馴染みのない行動が毎日身の回りに起こり、がっかりしたりイライラしたものである。そんな時になんでも、神社へ参拝してリセットしたいと何度も思った。
■なぜ神社・寺院が落ち着くのか?
1)自然だから:人間本来の生き方。内外装は昔ながらの自然素材でできていて、色も素朴な自然色である。木も無駄に伐採せずに、周囲の自然と見事に調和している。そのような自然に触れるだけで心が穏やかになる。色味は自然の保護色(土、ベージュ、茶色など)、古色(古びた色合い)は安心感を持つ。自然を愛でる日本の心。
2)暗いから:自然光だったり、古民家のような暗さや陰影は心地よさを生む。温かみがある。
3)そこに変わらずあり続けるから:価値がある。心の拠り所。周囲の環境の変化が大きいと、混乱を招きストレスとなる。変わらない場所、姿(神社・寺院)に触れるだけで大きな安心感を得られる。自分を受け入れてもらったような気持ち。お墓は先祖の存在を感じ、『自分の起点を感じる場』『本来の自分に立ち戻れる場』になる。奥深さ、力強さ、普遍的価値。
4)郷愁(きょうしゅう)感があるから:古くから変わらないものに触れると懐かしさを感じリラックスできる。
5)浄化した場所だから:掃除が行き届き、雑音や不純なエネルギーがない空間だから。瞑想できる。参拝者は皆穏やかで、自然と雑念を断ち切る気持ちになれるから。入り混じっていない、静寂さ。
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■音⇒鳥の鳴き声、
玉砂利(たまじゃり):玉=たましい(魂)みたま(御霊)という意味。
美しく、大切なもの。例:さざれ石(君が代に出てくる)
水はけがよく、足元を汚さない⇒禊ぎ。けがさない理由。
参照:
https://hataraku.vivivit.com/column/retroboom2017
https://minimum-rin.com/entry/2018/06/30/154915/