認知症の番組を見て。
■認知症とは
認知機能が後天的な脳の障害によって、持続的に低下し日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態のこと。物を覚えられない、今までできていたことができなくなるだけでなく、怒りっぽくなる、攻撃的になる、徘徊するなども含む。
番組内では、子供の名前が覚えられない、テニスのスコアが数えられない、美容院から帰宅できずに徘徊してしまう、目の前にあるまな板の場所を忘れてしまうなどが見られた。
■認知症になる人の思い
ショックで体重が減ったり、周囲に言えない、自分で受け入れられない辛さ。
◎『なんでできないの?』は禁句。
◎ありのままの存在を受け入れてほしい。ちぐはぐな自分、異変、徘徊などを否定せずに、受け入れてほしい。当事者は、行動以上に家族の反応にすごく敏感であることを知ってほしい。心・感情の面では、認知と違うものが残っているのではいか。孫や理解者など受け入れてくれる人の前では素直に明るくなれる。
◎気持ちの切り替え⇒なくなった記憶に落ち込むより、ある記憶や時間、家族を大切に自分の人生を楽しむこと、自分で自分を探すこと。認知症を周囲にあえて伝えることで、気持ちが楽になる(碁仲間やテニス仲間)。自己開示することが自分にも周囲にも良い。
◎先輩仲間とも自分の事を話す。仲間や理解者がいるだけで気持ちが楽になる。自分の存在意義を肯定的に。どんどん出かけて自分を取り戻すこと。
◎予防に前向きに。日記を書いたり、新しいコミュニティーに参加したりすることで、成長と感じる。またサポートしてれる家族や仲間、医療従事者に感謝の念が生まれる。
◎『認知症をわからん』で済まされるとつらい。当事者がどれだけ辛いか、不安か、調べているかなどの気持ちを受け止めてほしい。
⇒できる事が増えると、家族も喜んでくれる。
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■認知症を支える人の思い(家族)
こんなんではなかったと、相手を否定しない。表面的な行動や言動だけを見て、ジャッジしない。『これはだめ』『これはいらない』『何を言っているんだ』となると、認知症当事者も、傷つき辛くなる。もっと閉じこもってしまう。当事者をコントロールしようとすると、本人も家族にも不信感が生まれよくない。
あえて励まさない、寄り沿うこと、相談すること、話すことでお互いに悩みこまない事がポイント。本人の気持ちを尊重すること。
『もっとシャキッとして』『なんでこれができないの』はNG。
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■家族の接し方で違い
認知症が進んだ奥さんをケアする旦那さん⇒『ものとして納得する、対応する』
⇒人として尊重してほしい。信じてあげてほしい。
■当事者の心境の変化
妻の優しさに触れる。友人が増える。
人の痛みがわかる。
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参照:
https://sodan.e-65.net/basic/ninchisho/
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/QL92V34QRN/