岸博幸氏 講演会6月18日
■日本と世界の経済成長の差(消えた20年)
経済産業省の統計によると、1992年から2016年の24年間での経済の規模の成長率(実質GDP)を見ると、日本は1.7倍と下位国。米国3倍、中国23倍は規模と成長率共に世界のトップクラスであり、韓国4.7倍。英国、ドイツも約2倍。
■日本はなぜ経済発展後退国なのか?
デジタル化が遅れた点。⇒政府や経営層、既得権益による前例主義。変化を嫌い、リスクを取りたくない。
民間のイノベーションが少ない点。
その他(高齢化、少子化、長期デフレなど)
■コロナ禍で起こっていること。
やっとデジタル化。例、デジタル省、リモート教育、Zoomなど産業など盛んに動き出してきた。
人の価値の多様化。例、家族との時間や健康の見直し、地方へ移住やWLB,働き方。残業、出勤は当たり前でなくなってきた。女性支援企業も増えてきた。
価値観、考え、ニューノーマルなど社会が大きく変わるとき。
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■コロナ対応で世界と比較せよ。⇒つまりパンデミックに日本はどう反応できたのか?
医業分業は根強い、前例主義、非常時と平常時が同じ対策、厚労省はイギリスの半年遅れ。
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■日本の強みは?イノベーションを作るには?
強み=現場力。国民の力。地方創生。政府ではなく、自分たちで考えて動ける力。
例:東関東大震災、長篠の戦い(1543火縄銃の複製、)脱力タイムスの企画力。有田さんの発想、経験など。
イノベーションは、最新技術ではなく、あるものとあるものを組み合わせて新しい価値を創り出すこと。例:BNBの民泊サービス
岸さんの事例:沖縄北部 国頭村(くにがみそん):パイナップル、自然、熱帯魚、移住者増やす。福井の漆×デザイン。三重県は文化や自然が豊富にあり交通の便もよし。ポテンシャルあり。
つまり、三重の新しいコンビネーションを作ることが地方創生(そうせい)であり、ひいては国の経済力を高めることにつながる。
■柔軟な発想力を鍛えるには?
スマホやパソコンを使いすぎないこと。制限すること。
想像力は深い読みや集中力からひらめくもの。スマホは、マルチタスクで刺激だけ煽って、依存すると集中力や学習効果には悪影響。
本を読む時間を作ること。人と関わって話し、行動力をつける事。
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■岸さんと三重
鈴木英敬さんが経産省の後輩。伊勢神宮にもたびたび来る程三重には愛着あり。
参照:
https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2011/2011honbun/html/i1110000.html
https://diamond.jp/articles/-/230841?page=3