お茶について
■原産地:中国南部、雲南省が原産地。そのため、中国語を言語とする北京語と広東語の『Chaチャ』と福建省の厦門(あもい)方言の『Tea』である。日本には、広東省から広まったChaの流れを汲み、オランダの東インド会社を拠点とした厦門から伝わったヨーロッパにはTeaと広まった。
■気候条件:高温多雨で排水良好な傾斜地や高原・台地が望ましい。
■日本のルーツ:鎌倉時代に臨済宗の開祖、栄西が中国から持ち帰ったとされている。
■有名な栽培地:静岡県の牧ノ原台地。丈夫に扇風機の羽のようなものがついた柱が何本も立っている。これは茶が霜に弱いため、上層の温暖な空気をファンで地表近くに送ることで、霜をつきにくくしているため。石が多く、水はけが良い赤土で弱酸性。(米作には向かない明治維新期に徳川藩士によって開墾された場所。他の産地よりも早い4月中旬に収穫できる。
1)静岡県(全国収穫量の約40%)20を超えるお茶の産地。⇒お茶に適した気候を高い生産技術があるため。昭和30年代年代から生産量全国1位。山間育ち特有の強くて優しいうま味と甘味のある高品質なお茶。深蒸し煎茶の一大産地。川根茶(かわね)が有名。
2)鹿児島(37%):恵まれた温暖な気候。広い平地を利用した大規模な農園化、機械化による生産で成長。有名銘柄:霧島茶
3)三重県(8%):伊勢茶で有名。温暖かつ雨が多い地域であり、お茶栽培に向いている。
鈴鹿、四日市の『北勢地方』⇒かぶせ茶(生産量日本一)、と宮川流域の『南勢地方』が有名。
かぶせ茶:茶の葉を積む一週間ほど前から、茶葉を覆って日光を遮る被覆(ひふく)栽培を行っているお茶のこと。渋みが少なく、うま味が強い味わいが特徴。
4)宮崎:平坦地で機械化の進んだ大規模茶園。盆地特有の気候を生かしたコクと旨味
が深い良質な煎茶が有名。香ばしい釜炒り茶。
5)京都:宇治茶が有名。
■茶栽培の傾向
栽培面積が減少傾向。⇒生産茶の高齢化。継承者の不在問題。
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■茶の呼び名
一番茶:一年で最初に摘まれるお茶のこと。4月から5月。最も品質が‘よく新茶と呼ばれる。
爽やかな香りと新鮮な味わいが特徴。
二番茶:一番茶と摘み取った後、約50日経て収穫するお茶のこと。5月下旬―6月に摘む。
風味が栄養が劣り、カテキンやカフェインが多くなり、渋みを強く感じるお茶。二番茶以降は番茶と総じて呼ばれる。茶の成分が抽出しにくいため、高温のお湯で抽出する。
三番茶:二番茶の約一か月後に摘み取られるお茶。風味が一層へり、渋みがさらに強いのが特徴。
四番茶:三番茶より日数の経った9月から10月に収穫。品質は劣るけれど、安く手軽に購入できる。
参照:
https://shop.senchado.jp/blogs/tea_life/production_prefecture_top5_2007
http://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/m_tealeaf.html
https://chajihen.com/features/siru/tea-production/
http://www.ocha.tv/kids/pdf/sanchi/sanchi_02_nihon.pdf