タリバン政権の今後とアメリカ政府の立場
■タリバン政権の統治能力は?
歳入(財源)は?:合法的な物品の課税や所得税、酒たばこ税。
非合法な麻薬生産に関連した収入。世界最大のアヘン大国。(ケシの栽培が盛ん)。
製造工場の施設も確認されている。
行政役人(人員)は?:軍人ではなく、行政官の不足。
統治の方向性は?腐敗したガニ政権ではNGなことを認識。幹線道路での賄賂のやり取りを取り締まる。海外からどう財源を得られるのか。
外交は?中国、ロシアは大使館を開け続けている。何か意図があるのでは。
キーパーソンは?アブドゥル・ガニ・バラダル師。(タリバン指導者)
■軍事力(どの勢力に分配されるのかは不明。):アメリカ軍が置き去りにしたヘリ、四駆動車、ライフル、ロケットなど。
■反タリバン勢力は?
かつての政府側にいた部隊。カブール北部のパンジシール警告に集結して抵抗運動中。
指導者:アフマド・マスード氏(右)。父(左)は旧ソ連戦の英雄。
流暢な英語で、欧米諸国に支援を要求。
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■わずか2-3ヵ月でタリバンに掌握された現状。
⇒地形的な要因:①山岳地帯にタリバンが隠れており、統治(=全土を把握すること)が容易ではない。
➁汚職:タリバン⇒アフガン政府職員:お金と武器の取引。タリバン側に横流し。
③士気の違い。タリバン(命がけ、信念あり)VSアフガン政府(外国支援による勢力、信念弱い)
④アメリカの政治的判断ミスか?⇒アメリカの情報機関の分析力、外交力に懐疑的。
■アメリカ立場:もともとバイデン氏は、持続的なアフガンへの関与に否定的。
コストがかかるアフガン支援費。日本のGDPの半分ぐらい。 人的犠牲者も多い。
軍人、民間人、アフガン警察など合計17万人。その他、農業支援、医療支援など。
資源を対中戦略に注力したい。3C。Covid-19, Climate, China。
参照:
https://www.youtube.com/watch?v=tCoRfZGzoF4
https://www.youtube.com/watch?v=30JbEwkK5PE
https://www.youtube.com/watch?v=AQFrXOcJa6A
https://www.youtube.com/watch?v=VOz226KF_sk