日本人の心とは:武道精神 ”礼”
礼に始まり礼に終わる。
We start and end wth a bow.
礼とは相手を思いやり敬意を示すことである。
これは武道において何よりも重んじられ、礼儀・礼節をもって試合に挑むことは勝敗よりも重要である。勝ち負けを口にせず、お互いをたたえて礼を尽くして終える事が武道精神である。
剣道で言えば、危険な技を伴い、相手に打たせてもらうことで自身の技が上達していくのである。また、指導してくれる師範や両親の応援なしでは武道にも励めないのである。つまり、自分が現在の環境に身を置くことができるすべてのものに感謝して礼を尽くすことが武道に取り組む姿勢である。何事にも動じない心や自信も厳しい稽古の積み重ねで育まれるのである。
この礼儀は日常での人間関係の基本でもある。家庭、学校、職場でもあいさつ、感謝をすることから始まる極めて重要な行為である。『お礼をする』『礼儀をわきまえる』事で人間関係が円滑になり、社会秩序が保たれるわけである。
どんな状況でも他人に礼儀正しく、敬意を持ち、自分を律する日本人の『礼』の心は世界に誇れる日本人独自の精神性である国民性である。
参照
1)グローバル社会で生きる『日本人と日本の伝統文化』
https://www.mskj.or.jp/report/3345.html
2)柔道と礼、その精神:
http://kodokanjudoinstitute.org/courtesy/spirit/
3)礼に始まり礼に終わる。