NZTAKMANのブログ

30代。政治経済/社会/異文化/筋トレ/チームマネジメント

日本人の職人気質は? The Japanese artisan spirits

世界が認めるモノづくり大国、日本。繊細で丁寧な手作業を得意とし、品質を徹底的に追及する気質はいったいどこから来たのか? その要因を3点挙げたい。


1) 箸文化:日本の箸は中華圏(東アジア地域)のものと違い、魚を取り分けしやすいように短く、先端が細くなっている。この箸を幼児期から生活の中で使いこなすことで、自然と手先の感覚が鋭く器用に動かせるようになる。これは手作業において絶対的に有利である。


2) 手作業文化:機械もない手作業の時代に日本は手作業文化を独自で発達させてきた歴史がある。特に、江戸時代の鎖国(1639年ー1854年)政策の約200年間で、国内の商工業が発展し、品質改良が進み、職人の生産技術が著しく向上したと言われている。その頃、日本各地に特有の商品作物が発明され工芸品も盛んに生まれた。南部鉄器、西陣織、有田焼など全国300か所工芸産地が広がった。つまり歴史的な手作業による産業の基盤が今も継承されているのは大きい。


3) 職人魂: 実直で自分の仕事に誇りを持ち、高品質なものを作るために技術を磨き続ける高い精神性。損得勘定ではなく、人に喜んでもらうために自分に何ができるのか。そしてその伝統を次世代へ繋ぐ。このような職人の志と熟練された技は戦国時代から天下一と尊敬され社会的に認められていた。刀工(=日本刀を打つ職人)はまさにこれを象徴する日本の匠である。職人のあり方が数百年も変わらないのは日本の強みである事に間違いはない。

初心を忘れず、手先を使って根気よく誠実にモノを造る。我々のDNAであり世界に誇れる国民性だ。自分が日本人でよかったとつくづく思う。

 

参照

1)日本人はなぜ手先が器用なのか
https://blog.goo.ne.jp/02200224/e/08edb396b4147f1c42fa3de35ee96c6e
2)歴史概論―伝統的工芸品産業復興協会
https://kyokai.kougeihin.jp/history
3)ルーツは日本刀、日本の包丁が世界一と言われる5つの理由。https://www.lifehacker.jp/2018/11/amazon-tojiro-factory-event.html
4)日本の美、日本の心
https://hotrussianbabe.com/shinrigaku/archives/1274