日本の職場文化②5分前行動
Getting ready 5 minutes before policy
■5分前行動とは旧大日本帝国海軍(明治時代~戦時中)の伝統で、定刻分前には準備を終えて置き、定刻と同時に作業を始められる状態にしようとする精神のこと。
Punctuality is important in Japan
■日本では時間厳守がその人の人間性を表す指標となる。
なぜか?工業国家であり、仕事=組織で計画通り動く側面が強いから。私生活よりも相手に敬意を表する仕事観に価値を置く社会性のため。
- 相手への敬意。
時間を守ることは、相手を価値ある人と認め感謝していることである。会おうとしてくれている人がいて、わざわざ時間を割いてくれるわけだ。その約束の時間に準備できないのは、相手に失礼である。
- 信用問題
待ち合わせや締め切りを守れないのは、ビジネスパーソンとして、人として信用されない。集団会議であれば、1人の遅刻がチームも士気も下げる要因となる。
- 時間的コスト
10分の遅刻が他人の10分を奪うことになり、6人会議であれば、1時間無駄にすることになる。時は金であり、信用である。
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■時間の捉え方は万国特有。
ヨーロッパ=優雅でゆっくり。イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガル
日本、北欧、オランダ、ドイツ、デンマーク、スイス=時間に忠実。
■時間厳守な国=工業化が進んだ国、高い生産性を維持するために効率を重視し、
計画通りに動く事が国単位で浸透している。軍事的歴史が強い国も時間厳守。
■時間にゆるい国=ラテン系の国は豊かな私生活を優先するから。学校や仕事はその生活を支える一部でしかないため、時間通りに動く必要がないから。
参照:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO90484180T10C15A8000000/