昔の舟運はどのように上流に移動したのか
■川をさかのぼるには?:①岸から綱で舟を曳く方法 ②帆を張って蛇行する方法(順風のときのみ)。
流れにさかのぼって舟を移動させるのは重労働であり、下りの4倍日にちがかかったと言われている。(例:下り1日、上り4日)。また流れの緩い川でないと成立しなかった。
■高瀬舟(たかせぶね):川船の一種。古くは小型で底が深かったが、のちに大型で前部が高く底の浅いものになった。近世(安土桃山~江戸時代まで)では、利根川(群馬、埼玉、茨城、千葉)、大井川(静岡)、保津川(京都)、富士川(長野、山梨、静岡)など全国の川筋で貨物運送に用いられた。京都の高瀬川でこの舟が使われたのが由来。
※日本三大河川:利根川、信濃川、石狩川。
■曳き舟(ひきぶね):舟を曳く(引っ張る)動力が陸からの人力で客を運ぶ運搬法。
上流に上っていく様子。
■名所江戸百景 四ツ木通用水引きふね(よつぎどおり・ようすい・ひきふね)
歌川広重 安政4年(1857年)
■舳先(せさき):船の前の部分。船首(せんしゅ)⇔艫(とも)
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参照:
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/modal/index.html?d=5480
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000279632