捲土重来(けんど・ちょうらい)を期す。
■意味:一度戦いに負けた者が勢いを盛り返して、ふたたび攻めてくること。
⇒一度失敗した者が猛烈な意気込みでふたたびやり直すこと。
ピンチから巻き返すこと。ポジティブな意味合い。一気にではなく、徐々に復活するイメージ。
『捲土・けんど』とは、砂ぼこりが舞い上がる様子。
『重来・ちょうらい』とは再び起こるという意味。
つまり、『砂ぼこりが舞い上がった後、一度治まってもまた舞い上がる』意味から。
■由来:中国の故事から。『項羽本記・こううほんき』より。詩人、杜牧(と・ぼく)が武将の項羽(こう・う)の死を惜しんで読んだ一節から。項羽は、戦に敗れ部下である兵士たちを親元に帰すことができたなかったことを悔やみ、自害した。それを知った杜牧は、彼がいまだに兵士を集めていれば、この戦いはどうなっていたかわからない、と詠んだことから転じた。
■例:
『捲土重来を期す』=復活を誓うこと。『捲土重来を果たす』=復活すること。
私はここから捲土重来を果たすと皆さんにお約束します。
みんなで一緒に捲土重来を果たそうじゃないか。
彼の捲土重来に期待している。必ず捲土重来を期してみせます。
■類義語:『起死回生』『起死回生の一発、一手』など何かをきっかけに一気に盛り返すイメージなので、意味は似ているがニュアンスが違う。
参照: