NZTAKMANのブログ

30代。政治経済/社会/異文化/筋トレ/チームマネジメント

スエズ座礁船(ざしょうせん)が100日ぶりに出港

f:id:nztakman:20210711003107p:plain


■背景
:世界最大級のコンテナ船『エバーギブン』が3月に座礁した事件。スエズ運河は世界の約15%が通過する国際海上交通の要衝。エバーギブンは、中国からオランダのロッテルダムに向う途中の3月23日に座礁し、6日間運河をふさぎ、物流に大きな影響が出た。

事故の論点:『船長の操船ミス』VS『悪天候にも関わらず航行を許可した運河庁の責任か』

■解決策:スエズ運河庁と、船を所有する正栄汽船(愛媛県今治市)側が7日に賠償金額(約600億円)について合意。大型船は、裁判所の決定で係留を解かれ、100日ぶりに運河を離れた。

 ============================

船籍とは:船舶の国籍のこと。『パナマ船籍』とは、乗組員が他外国人でも、船籍はパナマなどに置いているケースが多い(世界では最多17%)。なぜわざわざ他国に船籍を置くのか?(便宜置籍 べんぎちせき)。船にも人間と同じように、登録した国の法律によって、成約と保護を置けることができる。なぜパナマ?船舶登録が簡単で安価である点。また乗船させる船員も先進国に比べて賃金を抑えるメリットもある。

■スエズ運河とは:1859年にフランス人レセップスによって建設されたエジプト東部に地中海と紅海を結ぶ人口運河。現在では、全長162kmで年間1万5000駅もの船が往来する世界三大運河の一つ。世界の海の大動脈。アフリカとアジアの境界であり、アジアとヨーロッパを最短距離結ぶ交通の要衝でもある。ロンドンーシンガポール間をかつてはアフリカ大陸を経由して、100日以上かかっていたのが、スエズ運河によって約40日にまで短縮された。

■世界三大運河:スエズ、パナマ、キール運河。

 

f:id:nztakman:20210711003201p:plain

f:id:nztakman:20210711003219p:plain


座礁(ざしょう)とは:暗礁(あんしょう=海中に隠れていて見えない岩)

f:id:nztakman:20210711003246p:plain


※イメージ写真

参照:

https://diamond.jp/articles/-/267261

https://trafficnews.jp/post/80610

https://trafficnews.jp/post/80610/2