カナダ先住民同化政策の歴史
■カナダの先住民は？
カナダの憲法で3つのグループが先住民族として認定されている。①ファーストネーションズ（北米インディアン）②メティス（先住民とヨーロッパ人の両方を祖先とする人々）③イヌイット（北極地方の人々）。
■何が起こった？
今年5月から6月にかけて、先住民寄宿施設の跡地で記録のない子供（215人）の遺骨が発見された。同化政策の歴史を思い出させるきっかけとなる。政府とカトリック教徒vs先住民の子供
■背景／同化政策：1874年から1990年代まで国内に住む先住民族の子供は、親元から強制的に引き離し、教会が運営する139の寄宿学校に生活させた。『先住民族の文化や信仰は劣っていて適切ではない』との考えから、独自の文化や言語を禁止され、英語を話しキリスト教を信じるように強要された。対象となった子供は15万人以上で、学校では暴力や性的虐待、病気や栄養失調が多発したとされている。
■政府：2008年にカナダ政府は同化政策を謝罪。
■建国記念日：7月1日。1867年に英国から自治権獲得を祝うが、教会で不審火やいたずらが多発し、不穏な動きがある。
■総督（元首である英国エリザベス女王の代理）：6日に同国の新総督に先住民族女性のメアリー・サイモン氏がエリザベル女王に承認されたと発表。先住民として初の総督。催眠氏は、イヌイットの権利擁護に尽力した実績あり。
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参照：
■寄宿学校（きしゅく）：生徒を寄宿舎に有用し、生徒の指導、監督のもとで共同生活をさせる学校のこと。集団生活で得られる教育効果を重視しており、自治精神を養う目的が多い。
寄宿舎（きしゅくしゃ）：学校、事務所、工場などの事業者が設置する居住施設。
■同化政策(Cultural assimilation):力を持つ民族が弱い民族に対して、自らの文化伝統を受け入れるように強いる政策。歴史的には古くからあるが、国民国家形成期によくみられる。
例：１）中国によるチベット、ウイグル、モンゴル、満州民族など諸少数民族の漢民族への同化政策。
２）大日本帝国時代（1937年―）のギア地、日本の海外領土であった朝鮮半島、台湾、パラオ、シンガポールなどの現地人、および諸民族の大和民族への同化政策（皇民化）。
Assimilate：同化する、同質化する。
The USA has assimilated immigrants from many countries.
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/115351
https://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/minority/minority_canada.html
