北朝鮮、コロナ禍の幹部人事異動
6月29日政治局拡大会議を開いた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記はコロナ対策をめぐり、幹部らを『無能と無責任さ』で重大事件を発生させたと叱責。
■狙い:党の幹部に厳しい姿勢を示すことで、経済や食料事情が悪化した国内を引き締めること。自制力のアピール。
■背景:『国家と人民の安全に危機をもたらす事件があったと批判。幹部の怠慢行為として、一部人事異動、解任も実施された(名前未公表)。
■医療態勢:感染者ゼロの立場を取っているが、北朝鮮の医療態勢は、脆弱で、感染力の強い変異型ウィルスの流入やワクチン導入の遅れへの危機感が強まっている可能性がある。
※脆弱(ぜいじゃく):組織がもろくて弱い事。
■食糧問題:防疫対策による中朝国境封鎖、核開発への国連制裁、豪雨被害が重なり、食糧がひっ迫。ジョンウン氏の体重が減少したことも食料危機との関連性に注目されいている。この困難な状況に食事も満足に取れずに努力していることをアピールする狙いがある見方も。
※逼迫(ひっぱく):非常に不足している状態。
参照: