Jacinda首相ー伝わる新しいコミュニケーション能力

ニュージーランドでは3月26日より新型コロナウイルス感染拡大への警告レベルを最高のレベル４に引き上げ、４週間の全国閉鎖が義務付けられた。全ての国民は自宅隔離する必要があり、教育機関全て封鎖、不可欠サービス以外のビジネス営業停止となった。国内感染者が継続的に増え続け（３月２７日３８６名）、国民は失業、業務縮小、学校休校など生活に不安を感じる危機である。

そんな困難な状況で私はJacindaArdern首相の２６日投稿のFacebookビデオメッセージに勇気づけられた。まず初めに、１）自撮りスタイルで補足説明がされていた点。メディア向けの用意されたスピーチではなく、自分の言葉でかみ砕いて自宅待機してもらうように話しかけている。ルームウエアで適度にリラックスしている。子供にもわかやりやすく安心感がある。自撮りというのもポイントで、自然体で聞き手にダイレクトに訴えてくるようだ。

次に２）自宅隔離の率先垂範だ―政府の決断に責任を持ち、自ら外出を控える事を行動で示している。明確でわかりやすい。感染を防ぐために国民全員の自覚と協力を願う気持ちがよく伝わってきた。実際にFacebookでの彼女への賛同のメッセージは多く、国民の理解を得た結果ではないか。

最後に、３）誠実な人柄は説得力がある―表情豊かな笑顔やチャームは、彼女の持ち味でより安心や前向きな気持ちが湧いてきた人も多いだろう。誠実な人柄も言葉に信ぴょう性があって印象がいい。また、医療現場やスーパーなどで今も現場で働く人々への感謝の言葉も忘れないのはさすがである。

この動画を見た人全員が心を一つに団結できるようなリーダーからの強いメッセージだったと感銘を受けた。どうか、４週間後感染状況が改善されることを願うばかりである。（４月１５日予定）