川沿いを線路が走るのはなぜ?
地理的要因:①自然堤防が形成されていることが多く、川沿いは、水はけがよく、微高地のため災害を比較的受けにくい安定したメリットがある。川沿いは砂利も豊富都合が良い。(自然堤防)※バラストとは、線路周りに敷いてある石や砂利のこと。硬度が高く、深くかみ合って枕木を固定し、列車の振動を吸収したり、騒音をやわらげる効果がある。また、水はけが良く雑草も生えないのでメンテナンスしやすい。
工事的要因:②河道(かどう)によって、土地が開けており、(川は低い場所へ流れるので)傾斜がゆるやかなので線路工事がしやすい場所のため。ヒトやモノの運搬もしやすいため。(日本は平野部を除けば、ほとんどが盆地、山間部、渓谷で土木工事には手間がかかる)③トンネルの掘削(くっさく)技術が昔は発達していなかったため。
社会的要因:④人々は生活や農業などの目的で定住には水が不可欠。川沿いには人が集まり、集落へと発展した。やがて、町と町との交流や大量輸送(明治以降)が求められ。で自然と川沿いが都合がよかったから。(馬車や船の時代から鉄道へ)
参照:
■自然堤防:河川の氾濫によって形成された微高地。水はけが良く、古い集落が立地し畑に利用されることが多い。増水した河川は細かい砂や泥を大量に含んで濁っている。この濁った水が河道(かどう)からあふれると、含まれている土砂が河道の側に堆積して分布し、微高地を形成する。
https://gotagaya.exblog.jp/28276686/
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/yougo/D_chikei/chikei_natural_levee.htm
http://www.ajg.or.jp/disaster/files/201610Bousai_Yougo_3.pdf
https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/kankyo/riverscape/pdf/c-03.pdf
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tashizen/dai01kai/pdf/5-1_kawatohito_rekishi.pdf