子安観音(こやす)
Happy Birth Goddess of Mercy KOYASU-KANNON
三重県鈴鹿市寺家(じけ)にあるお寺。
聖武天皇(しょうむ)の勅(ちょく=命令)により藤原不比等が751年に建立。
白衣観音(びゃくえかんのん⇒在家(出家していない人)が着る質素な白い衣をあえて観音様が着て、衆(しゅじょう=生き物すべてのこと)のすぐ側まで来て功徳を授けたと言われいる。観音様が寺の東側の鼓ヶ浦(つづみがうら)の海中より、鼓に乗って現れ、安産、子孫長久を守ってくださるという信仰。
参照:
本尊(ほんぞん):もっとも大切な信仰の対象として安置されている仏像のこと。
高野山真言宗:平安時代初期、中国(西安)に渡り密教を学んだ空海が日本に教え広めた仏教のひとつ。修行を重ねれば、即身成仏が可能であると説く。和歌山県にある金剛峯寺(こんごうぶじ)を本山として、空海が修行した(816年―)。『行動、言葉、こころ』の3つをト整えることで自分自身が仏様であることに気づき、即身成仏を達成する教え。
即身成仏(そくしんじょうぶつ):仏教の修行者が『行』を行うことを通じ、この肉身のままで悟りを開き仏になる考え方。
密教(⇔顕教):教義や儀礼を師から弟子へ口伝にとって伝授される宗教。神秘主義。
顕教:言葉によって仏教の教えを広くわかりやすく公開する宗教。
諡号(しごう):高徳の人に死後おくる名前。
弘法大師(こうぼうだいし):空海の諡号。真言宗の開祖。