ウクライナ侵攻の解説(ホリエモン)
■背景:ソ連が共産主義が崩壊し、自由主義に舵をきる。
西洋諸国との関係を調整してきた大統領特使、チュバイス氏が辞任しロシアを去る。経済政策の主導者。実績:特権階級と繋がり、ロシアの民族主義を傾倒しメディアに資金を流し、プーチンの支持をあおるように働きかける。⇒この関係に限界を感じる。ウクライナ侵攻にあたり戦況が長引く。
■経済的影響の懸念:国内の物資の取り合い、政権の分裂。
サプライチェーンへの影響。軍事の部品供給が滞っている。工場で働く労働者の賃金が停滞、高齢化。またネジや精密機械の供給がなく、航空機や戦車の供給が困難。ロシアは鉄道輸送が主要で、商業ルートも滞る。軍事産業が滞り、日用品へと影響するだろう。砂糖(ジャムや自家製のウォッカに使う)が値上がり、砂糖ダイコン(ビーツ)を生成する地方が他国に輸出できない。砂糖不足や買い占めが起こり、民衆から不満が過熱する。地方役人も叩かれる的となり、プーチンを支える体制から独立者、離脱者が増えると予想される。
■今後の見通し:ウクライナは防衛の覚悟で、NATOアメリカの出方次第で今後のロシアの歴史が変わっていく。⇒ロシアの北朝鮮化
1)欧米が経済制裁を緩和、解除した場合: Z侵攻を弱腰の対応をすると、プーチンの政策が国内で正当化される懸念。⇒北朝鮮化。独裁色が強くなる。
戦争で勝ったとしても、国際的な経済協力が得られるわけではない。⇒貧困化が進む。石油天然ガスが枯渇気味であり、欧米諸国の資金的、技術的支援が必要。権力層はより力を牛耳り、中間層がなくなり貧困層へとシフトする。貧困層は軍隊へと働かされ、民間の経済発展が失速。
ロシアの弱点:軍事力の把握が不正確。権力者が強いため、身の安全のために正確な軍事把握が報告・把握されていない。
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参照:
カミル・ガーレフ氏(米ウィルソンセンター・フェロー)