トヨタ自動車は新しい試験実験場を同業者へ開放。
2021年12月17日
ソノラ砂漠に位置するトヨタアリゾナ性能試験センター(TAPG)の敷地内にあるアリゾナモビリティーテストセンター(AMTC)では、11650エーカーの広大な広さ、合計77マイルの舗装道、ダートトラック、高速周回路を備えている。
TAPGは、自動車業界全体の製品試験場、開発の場としてAMTCを近日提供することを発表しAMTCのテナントやサービスの運営管理をIntrertek Transportation Technologies社に委託することを決定した。
『TAPGは世界トップクラスの設備を誇り、より良い自動車作り、長期的な業界レベルの貢献を目指して活用されるだろう』と北アメリカ副社長のRandy Stepherns氏はコメントした。
この設備はトヨタとテナント企業の双方にとって継続的発展のために、事業収入源と新たな価値の創出の機会をもたらすのである。
Intertek社は、同試験場の運営にあたり、人員確保、スケジュール管理、メンテナンス、セキュティ対策、テスト工程の監督を担当する。テナント企業にとって、ATMCが新たなリーシングビジネスの場として魅力がある。
Intertek社のGavin Cambell氏はこのように発言しました。『自動車業界全体が革命的変化の時期を迎え、我々が最先端のOEMやタイヤ業者を含む自動車関連業者の製品開発においてより優れた製品が市場に出る支援ができることを楽しみにしています。』 以上
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語彙:
Toyota Arizona Proving Grounds(TAPG):アリゾナトヨタ性能試験場
The Arizona Mobility Test Center(AMTC):TAPG敷地内にあり、アリゾナ自動車試乗センター
Proving ground:実験場
High speed oval:高速周回路。
Dirt tracks: ダートトラック。泥土()の競走路。
Acres:エイカー。面積の単位、約4047㎡。
Capital intensive asset:資本集約資産。大きな資本が必要な資産。例:試験場、工場設備など。
Paved/ Unpaved:舗装された
Forefront(名詞):最前線、最先端
Original Equipment Manufacturing OEM:自社で製造した製品を自社ブランドではなく他社のブランドで販売する製造業者。例:コンビニのプライベートブランドのロゴの張ったお菓子商品。Or アイフォンも多くが海外で生産されているOEM商品である。
『技術力VSブランド力』下請け企業やメーカーは高い技術ノウハウはありが、自社ブランドがなかったり知名度が弱い。そこでブランド力のある企業に『こんな商品を企画したのですが、あなたのブランド名で販売しませんか?』と提案。ブランド会社は商品を開発、企画する手間が省け売れれば、技術企業、ブランド企業双方に利益が出るメリットもある。
メリット1)自社オリジナルブランドの商品を作れる。2)在庫リスクを低減。通常小ロット生産のため、在庫過多の懸念が解消される。3)販売に専念できる。ブランド企業は商品開発をしなくてよいので、その分人的、経済的リソースを販売促進に特化できる。
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参照:
https://www.wardsauto.com/industry-news/toyota-opens-proving-grounds-other-oems-suppliers