春水満四澤(しゅんす・いしたくにみつ)
春水満四澤(しゅんすいしたくにみつ)
『四澤に満つ』:どの沢も潤っている。
■禅語。春先の茶の湯の言葉。
■意味/解説:春には行けど雪解け水があちこちの沢に満ちてくるものだ。
『春水』=春になって雪や氷が解けて流れ出す水。
『満』=満ちる。『四』=あちこちの。東西南北すべての方角の。
『澤』=『沢』。
■別の解釈:人生観を四季に例えて、辛い時期悲しいことも、それが季節が巡るようにいつか過ぎて治まっていくものだ。
■由来:陶淵明(とう・えんめい/詩人365年―427年)の『四時の歌(しいじのうた)=四季を呼んだ詩』から。
春水満四澤:春は雪解け水があちこちの沢が満たし、
夏雲多奇峰:夏は入道雲が現れて、空に珍しい峰の形を描き
※奇峰(きほう)=珍しい峰の形に見える夏の入道雲のこと。夏の雄大な空の光景。
秋月揚明輝:秋は月が澄んで、明るい光を夜空にかかげ
冬嶺秀孤松:冬は冬枯れの山に松がただ一本目立って、ときわの緑を誇示する。
=======================
参照:
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000283119
https://blog.goo.ne.jp/miki701_1941/e/0d55e27e3898e9e7422759c858577aa6
https://mame-sadou.com/zengo-shunsui