野村流 人の伸ばし方
■組織論の鉄則『組織はリーダーの力量以上に伸びない』
リーダーが成長しなければ、組織の成長もそこで止まってしまう。(経験論)
組織の盛衰(せいすい)と浮沈(ふちん)はリーダーの器の大きさによって決まる。
エピソード:野村監督が指揮をとったリトルシニアの無名チームは、監督が
野村さんに変わると、あらゆるものを素直に吸収し、1年後に全国で準優勝までいった。
■リーダーの成長とは具体的にどういうことか?
部下に求める以上に自分自身を律すること。
常に進化、進歩しようとする姿勢。バージョンアップ。
リーダーが思っている以上に、部下はリーダーを見ているため、リーダーの言動や
責任の逃れ、言い訳などすれば誰もついていこうとは思わない。
積極的にコーチの意見を聞き、必要なら取り入れ、自分がミスしたときは非を認め反省した。
■部下を信頼し、責任は自分がとる、度量がいる。
エピソード:ヤクルト球団社長の相馬和夫氏は、野村監督を抜擢。長期的な優勝計画を受け入れ、1年目結果が出なくても辛抱強く信頼してくれた。結果に関わらず、部下を信じてこそ責任者は人から信頼される人間である。
■目先の失敗より人を育てることを選ぶ。
あえて選手に失敗させ、学ばせる。勝ちに拘り過ぎて、非常な判断(=選手効果)をするより続投させてヒットを打たれた方が、投手は『監督に信頼された、次は絶対に応えたい!』となるだろう。人は機械の部品でもないし、監督の道具でもない。利益に固執しすぎると、目先の勝利は獲得できるかもしれないが、人を殺してしまうリスクもある。つまり人を育てるには、時には分かっている負け戦も必要だということ。
■『信は万物の基をなす』
信頼・信用はすべての基本である。この人についていけば大丈夫だと、リーダーは周囲から思われないといけない。好かれること、ただ仲良くすることではない。選手(=個人主義)は監督(=チーム主義)の敵。反発やギャップが起きた時に、選手をチームのために考え方や姿勢が変わり、行動で変化できるかどうか。リーダーは繰り返し根気強く選手に(工夫して)伝えるのみ。
■勝たせてくれるリーダー
選手に理想のチームプレイを求めるのであれば、監督は選手に勝たせてあげないと信じてくれない。成功を経験させて、信頼が生まれるのだ。
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参照:
https://news.yahoo.co.jp/articles/47c9477778859dd9c9f2245b53c7337faca99d40?page=5