禍(わざわい)転じて福となす
Bad luck often brings good luck. / Good comes out of evil.
■意味:身に降りかかった災難を立場や見方を変えてみることによって、幸福への足がかりにすることが、聖人(立派な人)の行動のしかたである、という意味。自分の力でいい方向に変えていく、強い意思がある。悪いことが起こっても、それを上手に利用して幸せになること、自分の役に立つものにすること。ピンチはチャンス。
2500年前(前漢時代に)の中国の出来事を記した書物『戦国策』で紹介。
■蘇秦(そしん~紀元前284年)中国戦国時代の弁論家。
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■類義語;
怪我の功名:失敗や過失、何気なくしたことが偶然によい結果をもたすこと。
No Rain, No Rainbow:雨が降らなければ、虹は出ない。
塞翁が馬: 人生の幸せ、不幸は予測できないということ。
楽あれば苦あり:人生はいつも楽しい事ばかりではなく苦しいこともある。逆に苦しいことばかりではなく楽しいこともある。
雨降って地固まる;もめごとの後は、かえって良い結果や安定した状態を保てるようになること。
七転び八起き。南海失敗しても、諦めずに立ち上がること。
失敗は成功の母:失敗しても、失敗の原因もわかるので成功に近づくことのたとえ。
■例:
コロナ禍で出勤時間が減る一方で家族と家で過ごせる時間が増えた。
居残りで勉強をしていたら、部活の終わりだった憧れの子と一緒に帰ることができた。まさに禍を転じて福となすだ。
プロジェクトは失敗したが、禍を転じて福となし。そこで築いた人脈を活かして次の事業を成功させた。
初めての面接は緊張して不採用になったが、その経験が活かせて2回目の面接ではしっかりと自分をプレゼンでき、採用となった。まさに禍転じて福となす、だ。
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参照:
https://gimon-sukkiri.jp/wazawai-fuku/
http://www.nkc.city.narashino.chiba.jp/mukouyama/contents/pp/021216b_pp.pdf