冬に走るとなぜは鼻水が出るのか?
■メカニズム:乾燥した冷気が一気に鼻から入ると、異物が入るリスクあり。それを制御するために体は粘膜を湿らそうと必死になり、鼻水が滴るわけ。
①鼻の粘膜は鼻に入ってくる空気を湿らせる。(空気を湿らして細菌をブロックしようとする。)(さらに、冷たい空気では、体内での免疫機能が低下するために温めようと鼻の温度が一時的に上がる。)
➁冬は空気が冷たく乾燥しているため、鼻は通常よりも頑張って湿らそうとする(防御機能)。そこに運動中のため大量の空気を取り込む。鼻はより必死に保湿させようとする。
③その結果、鼻はオーバードライブを起こし、鼻腔を保湿しようと過剰な粘液を分泌し、鼻水が止まらなくなる仕組みになる。
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■対策:
1)走る日の前日に、部屋を加湿。⇒事前に粘膜を潤す効果。走る1-2時間前でもよい。
2)鼻洗浄/鼻スプレーをしておく。⇒鼻詰まりを解消するだけでなく、保湿効果もあり、ランニング中に過剰に鼻水が出るのを抑止する。
3)アレルギー対策:花粉、ダスト、他アレルゲンがあれば事前に抗ヒスタミン薬など服用しておく。
4)マスクやネックウォーマーで鼻を覆う:乾燥を防ぐ、冷気にさらさないだけで粘膜の刺激を抑えられる。
5)ポケットティッシュを携帯する:ランニング中に鼻をかむ。
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■鼻腔(びこう):鼻の内部のこと。鼻腔の粘膜は吸い込んだ空気に湿り気と温度を与えて下気道を保護している。鼻腔乾燥するとひび割れ血が出やすいため、乾燥し寒い冬場は粘液を作り出すように指示が脳から出る。
鼻甲介(びこうかい):鼻腔の外側壁から内側に向かって突出する骨性の高まりのこと。粘膜の表面積を大きくするためにあり、上、中、下の3つの鼻甲介がある。
■粘膜(mucous membrance)とは?消化管、呼吸器、排出器、生殖器などの内壁の常に粘液で湿っている組織のこと。粘膜が損傷すると、細菌やウイルスが体内に侵入し感染症を引き起こす可能性がある。例:目の表面も粘膜で覆われている。のど、鼻、気管、腸、生殖器に分布している。
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参照:
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/563381