従業員満足度ES
Employee Satisfaction 従業員が仕事に対してどれだけ満足感を持っているかを示す指数。人事職や管理職には、人材を動かすリーダーとして気になる要素。
従業員の仕事への満足度が高いと、様々なメリットが生まれる。
■メリット:定着率が進む(不満・退職者が減少)、モチベが高く生産性が上がる=顧客満足度も連動して向上(やりがいや誇りを持って能動的に仕事に取り組める)、人間関係での悩みがない(風通しが良く相談しやすい)、会社への忠誠心が高い(信頼関係が高く、評価制度に納得している)など。
■背景:上記のメリット以外にも労働人口が減少する中でいかにポテンシャル従業員を獲得し長期的に成果を上げる環境を提供するかが企業の課題となる。人材が安定しないと既存社員に負担が掛かったり、時間やコストもかかり、メリットはなし。
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■ES調査
⇒やる気あふれる社員は、満足している社員の2倍、満足していない社員の3倍の生産が高い
1)現在の仕事にやりがいを感じているか?
仕事内容、会社への愛着やビジョンの共感。
=簡単に言うと、会社への信頼感や期待感のこと。強制ではなく、上司が日常的にどのくらい会社の理念を落とし込んでいるか。自分たちの役割を社員は応えられるか。ヒアリング◎
2)上司を信頼しているか?
風通しが良いか、自分の事を気にかけてくれるか、(褒める、叱る、気遣う、教育するなど)
部下の意見を尊重しているか、放置はないか?
対策例:部下と話し合う時間を作る、管理職向けの研修会など。権限移譲も効果的(仕事を任せる、分担する⇒承認欲が満たされる)。丸投げは逆効果。
3)貢献度を感じられるか?
自分の仕事、役割が会社の業績や社会に貢献(影響)できていると感じられるか。
感謝し合ったり、上司や部下から認められたり、社外から褒められた時に共有するなど、働くことで獲得した成果、影響を実感できると従業員の存在意義が高める。
4)現在の処遇に満足しているか?
給与、福利厚生、その他手当など。子育て・介護支援、拘束時間など。
5)職場での悩みはあるか?
人間関係(派閥に馴染めない、アットホームが逆効果)、マネジメント方針、シフト勤務、風土のミスマッチ、サービス残業など。
ワークライフバランスは実現しているか。自分のアイデアを発言する機会はあるのか。
■ESの高い企業例:
1)グーグル合同会社:待遇面、風通し、社員の相互尊重に強み。また自由で創造的なオフィスや無料の社員食堂なども好評。
2)株式会社セールスフォースドットコム:待遇面、社員の士気、ルール遵守◎
社員の知識や経験を社内外の積極的に共有できる文化。自分らしさと社会参加を尊重。
3)三井不動産株式会社:待遇面、社員の士気、法令遵守◎。レクリエーションが活発で社員交流が盛んでフラットな関係。WLBも良い。
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参照:
https://www.persol-pt.co.jp/miteras/column/employee_satisfaction/