内宮・風日祈宮(かざひのみのみや)
■風の神を祀る別宮、内宮の一番南側に位置する神社
鎌倉時代の元寇(げんこう=モンゴル低異国)の時、蒙古(もうこ=モンゴルの遊牧民)襲来から神風(かみかぜ)を吹かせて日本を守った神。雨風は農作物の育ちに影響するため、古くから正宮に準じて丁寧にお祀りされている。毎年5月14日と8月2日の2度、雨風の災害がないよう、五穀が豊かに実ることを祈願する風日祈祭がある(804年~)。外宮の風宮とともに風の神として祀られている。社格の順位は10社中9位のお社となっている。
御祭神:級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神。ご利益:海上厄除け、海上交通安全の神様、五穀豊穣
■感想:境内の人込みから橋を渡り、ひっそりと佇む別宮。橋を渡り、清らかな五十鈴川を見ながら歩く事で、よりすっきりとした心で神社に向かう事ができる。この過程が他の神社と違った。橋を渡り終えるとひんやりとした森が出迎え、心が穏やかになった。
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■風日祈宮橋(かざひの・みのみやばし):美しい新緑や紅葉を望むことができる。別名、五十鈴川御橋。大きさ:全長45.6m, 横幅:4.6m 宇治橋を同じ造り。異界との接続域であり、神聖なスポット。素材はヒノキ・ケヤキ。単純桁橋。工期:約8カ月。創建1498年~(室町時代)。
観進聖(かんしんひじり):全国を旅する僧侶たちが造営されたと記録がある。
時代背景:室町時代は戦乱により、将軍の権威が失われ、神宮の浄財が集まらなかった。そのとき、全国を旅する観進聖が遷宮を実行しようとした。
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■全体図
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参照:
https://hirotravel.com/kansai/isejingu/page_thumb9.html
https://www.isejingu.or.jp/about/naiku/betsugu.html#kazahinomiya