NZTAKMANのブログ

30代。政治経済/社会/異文化/筋トレ/チームマネジメント

『致す』と『いたす』

■×よろしくお願い致します。○よろしくお願いいたします。

なぜか?『致す』と漢字で表記した場合、動詞で『引き起こす』の意味になり不適切。

この場合、自分がお願いすることを謙って相手に伝えたいので正しくは、ひらがなで『いたします』

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■『致す』『いたす』⇒漢字とひらがなで意味が違う。

■『致す』は動詞で『そこまで達するようにする、至らせる、結果としてもたらす、彦起こす、だます、心を尽くす、全力で事を行う、身を捧げる』などの意味がある。

動詞扱いの場合、『○○を致す』の形で使う。

例:今回のことは私の不徳の致す(=及ぼす・自分に十分な徳が備わっていなかったために、そのような状態を招いた、引き起こした)ところです。

遠い故郷に思いを致して(=仕向けていた)おりました。

会社のますますの発展に力を致す。

その状況では致し方ない。

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■『いたす』:補助動詞。『する』の謙譲語で、文面の主語は自分。

お願いいたします、勉強いたします、失礼いたします。⇒フレーズ覚える!

※『する』の尊敬語は『なさる』で相手が行うことに対して使う。相手が主語の場合は、なさるを使わないと失礼。

例:拝見いたします。参加いたします。失礼いたします。

お先に失礼いたします。荷物をお持ちいたしましょうか。お願いいたします。

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■よくある間違い(応用編)

1):目上の人に『どっちにしますか?』を聞きたいとき。

×:『中村様は、どちらにいたしますか?』

解説:『する』人は相手(=中村様)であるので、『いたす』は間違い。どっちを丁寧にする場合『どちら』でよい。『する』の尊敬語は『なさる』

正しくは、どちらになさいますか?

 

2)目上の人に『どうしましたか』を聞きたいとき。

×『どうかいたしましたか』

解説:分割すると、『どう+する・か』。『どう』は丁寧に伝えるときは『いかが』が正しい。

『するか』の主語は、相手だから、『いたしましたか』は不適切。『する』の尊敬語は『なさるOr される』

正しくは、『いかがなさいましたか』 もう少しカジュアルに『どうされましたか』もOK

2)『どうしますか?』をするのが誰か。

目下の者が決める場合:『いかがいたしましょうか』が正解。

部長、先方への手土産はいかがいたしましょうか?(手配するのは部下)

お客様、お荷物はいかがいたしましょうか?(荷物を預かるのは、スタッフ)

支店長、お客様から責任者を呼ぶようにと。いかがいたしましょうか(電話の回答をするのはオペレーター。)

目上の者が決める場合:『いかがなさいますか』が正解。

例:お支払いは現金とカードがございますが、いかがなさいますか?

部長、A社からパーティへの招待状が届いています。いかがなさいますか?

その日ですと、シングルもダブルもお取りできます。いかがなさいますか?

3)

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参照:

https://directscout.recruit.co.jp/contents/common/0001_business/

https://eigobu.jp/magazine/itasu
https://news.mynavi.jp/article/20190206-763048/