■汗冷えとは Getting cold from sweat ※冬や気温の低い場所では特に注意。
汗で濡れたスポーツウエアが肌に張り付き、時間が経つにつれ身体が冷えてくる状態。
夏でも汗をかいたあとに、汗が乾くときに熱を奪われるため急に寒さを感じることがある。
■メカニズム:汗(水分)は空気に比べて25倍の熱伝導率を持っており、肌やウェアに水分が残ったままだと体の冷えにつながる。
熱は温度が高い方から低い方へ移動する=汗をかく事で体温が奪われる仕組み。また濡れた衣衣服は乾くときに気化熱として体温を奪っていくため、これも体温低下つながる。
例:山の上で外気温が下がり、強い冷たい風が0℃の状態で汗をかいているのと、
平地で30℃の状態で汗をかいているのとでは、体温の奪われ方が全く違う。前者の場合、体温を奪われ続けると、低体温症になる危険性あり。それを避けるためにいかに早く汗を乾かすかがより重要になる。
■汗冷えの結果:余計な体力やエネルギーを奪われ、パフォーマンスが低下する。
身体への影響:転倒、滑落(かつらく)、怪我、事故など。
思考力への影響:判断力が低下し、道に迷ったり、転滑落することも。
(例;山登りで汗をかいた後に休憩中に)体が冷えると、腹痛や寒気を感じる。低温状態が続き、登山中で最悪命を落とす可能性もある。
The dangers of Moisture: Sweat will make you wet from the inside of your clothing out and it will be trapped there.
Even a little sweat In the cold of winter will bring an intense cooling affect.
To develop hypothermia(低体温症) is moisture.
■対策:
①インナー選び:速乾性、吸汗性 (+保温性)
例:モンベル ジオライン
綿のインナーは使わないこと。汗は吸うが乾きにくいため、べとつきやすい。
ドライ系アンダーウェア:ベースレイヤーのさらに下に着るインナーで、高機能なメッシュ素材を使用。撥水性、疎水性に富んでいる。
➁こまめに体温調整をする。
寒くなる前にジャケットを着る、熱くなったらすぐに脱ぎ、保温や蒸れをアウターで調整すること。
③歩くスピードをゆっくり。
運動ペースを落とすことで、発汗量を抑えられる。
④小まめに汗を拭く。
汗冷え対策=肌をぬらさないこと。速乾タオルで肌の濡れを最小限に。
⑤濡れたら着替える。
着替えるのも手段。
参照:
https://www.descente.co.jp/media/editors_picks/feature/12487/
https://treelinebackpacker.com/2014/09/25/dressing-for-winter-hiking-layering-explained/