『家庭内内戦』を防ぐ
■家庭内冷戦(仮面夫婦)とは、会話が少なくなり、相手への関心がなくなり心が離れてしまった状態。
⇒子供への悪影響:子供は3~4歳になると夫婦関係を敏感に感じる。寂しく思いから気を引こうといたずらや夜泣き、不登校や非行といった行動に移りやすい。
■原因:相手への関心がなくなる(体調の変化や容姿など)、会話が減る、年齢によって変化した部分が原因でスキンシップが減った(生理的に受け付けにくくなった)。
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■予防法:
1)イベントをする:誕生日や結婚記念日など、ちょっとしたプレゼントをするなど。
お互いの思いやりを確認し合い、安心感を得られる。
2)気持ちを言葉にする:『相手がどう思っているのか』を聞いたり、『自分には言い方がきつい』など、その都度言葉にして確認することが大事。
3)相手の話を受け入れる、否定しない:日頃から相手の話を否定してばかりいると『どうせ聞いてくれない、何を言っても通じない』という諦めが出る。解決策、アドバイスではなく、『そうなんだ』『それは大変だったね』と相手の話を聞いてあげることが大事。
諦めの積み重ね⇒無関心⇒会話がなくなる。
4)雑談力:何気ない会話が相手を理解して、自分のことも知ってもらう。相手を尊重して接すること。お互いの価値観を再認識する。⇒次に活かす。怒らさない言い方や落ち込んでいる時のフォローなど。
5)よいケンカをする:『相手を言い負かしたい』『スッキリしたい』といった感情のぶつけ合いは何も得られない。ケンカの原因となる不満を向き合い、『改善したい点を共有すること』。ポイントはすぐに改善できなくても良い、相手にしっかりと伝えることが重要。『どちらが正しい』というジャッジは不要。
言い訳、否定をせずに、相手の話を聞く。謝ることも大切。『自分のことを理解してくれなかった』気持ちをなるべく作らないようにすること。
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参照:
高草木陽光(たかくさぎ・はるみ)さん。夫婦問題カウンセラー。
何気ない会話が『家庭内冷戦』を防ぐ。倫風2021年11月P33。