三権分立 Separation of powers
■三権分立:3つの機関に権力が分散される仕組み、またお互いが監視し合い、違法や違反がないかチェックする役割。例:裁判所は国会が作る法律、内閣が行う政策が憲法に違反していないかどうかを見る。また、その裁判所に対しても、内閣が最高裁判所長官の指名・裁判官の任命、国会が行う裁判官をやめさせるかどうかの裁判などバランスを保っている。
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■国会:(立法権):憲法には『国権の最高機関』。1)国の法律を決める。2)国の予算を込める。3)外国と結んだ条約を承認する。国会は、唯一国民から直接選ばれたメンバーで構成されている点と唯一国家の法律を定めることができる機関だから。衆議院・参議院で構成されている。
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■内閣(行政権):内閣総理大臣(総理)と、14人以内の国務大臣で組織されている。必要であれば17人まで増やす事が可能。政府の軍国主義化を防止するために、内閣構成員は、全員が非軍人でないない(=文民)と規定されている。
内閣の仕事:1)法律を執行し、そのために必要ならば政令(=内閣が出す命令のこと)を定める。2)法律や予算(=内閣のみ)を作成し、国会に提出する。3)外国と条約を結ぶ。
閣議:大臣が集まって行う会議。原則非公開。⇒方針を決め、各大臣が各省や庁に指示を出して政治を進めていく。
国務大臣(16人位以内)(呼称:特別職国家公務員、閣僚(かくりょう)、閣員):内閣の構成員、総理大臣以外の大臣のこと。通常、各省の長であることが多いが、担当省のない特命大臣がいる場合もある。大臣になるのは、内閣総理大臣のよって指名、任命され、天皇によって承認される必要がある。過半数は国会議員から選ばなくてはいけないが、民間人でも大臣になることができる。例:竹中平蔵(小泉内閣)大臣を決めること⇒内閣人事
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■裁判所(司法権):法律に基づいて争いごとを解決する機関。国民は、裁判所の判断に納得ができない場合は、さらに上級の裁判所に訴えることができ、3回まで同じ件について裁判を受けることができる。(三審制)地方裁判所⇒高等裁判所⇒最高裁判所
目的:裁判を慎重に行い国民の権利を守るため。
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閣内(かくない):内閣に含まれている人々。内閣の諸大臣の範囲内。例:閣内不一致
⇔閣外(かくがい):総理大臣や国務大臣の職についていないこと。内閣の外部。
閣下(かっか):地位や身分の高い人に敬意をこめて使う呼称。
官僚:国の予算策定や法案策定に直接携わる仕事をしている国家公務員。上級国家公務員。
担当する省庁の予算案、政策案、法律案の策定を行う。それらの案をもとに、国会で議論が行われ、日本のさまざまな政策や法律が決定し施行される。
官僚になるには?:国家総合職試験に合格し、各省庁の面接に通過し採用される必要がある。社会人枠もあるが、学歴や年齢制限が設けられているケースが多い。官僚を希望する人は、1-2年かけて時事問題を勉強。
政治家との違いは?:官僚は各省庁に勤めており、国家試験に合格した人。政治家は、試験はなく国政選挙に当選する必要がある。当選後は国会で働ける。
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参照:
https://www.try-it.jp/chapters-3316/lessons-3343/point-2/