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中国・中国人の品性①

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1■『躾』『忖度』『惻隠の情』がない中国

■中国にないもの■

 

・躾この漢字は同じ意味で中国には存在しない。中国の親子に『躾』という習慣がない。

親から子へと受け継がられる倫理観や礼儀などの他人を気遣う習慣的要素。

なぜ中国にないのか?大文化革命時代(1965-1976年)親子が切り離された歴史が今も残っているから。この革命により、これまでの封建的文化や資本主義的文化を排斥し、社会主義的文化を創出しようとした。労働者、農民からの支持を受け、エリート層(医者、富裕層、大学教授、知識人など)を徹底的に弾圧した。⇒これまでの暮らし、価値観の否定。絶対共産主義が優先され、親子間での受け継ぎややり取りが政治的な要因で壊され、思想教育が重視されたから。

・嘘:日本語のウソと意味が違う。中国では嘘=『黙りなさい』。厚黒学より、正直さよりも、自分に得が来るように仕組み、実行する知恵の方が優先される価値観。

 

・プライスレス

親子の会話は物質的、金銭的、即物的なものが優先。どんな友達がいるとか、何が楽しいとか質の話ではなく、テストの点の話が中心。習い事や塾に熱心で、子供への配慮(モチベーションや仕事量、その他のケア)が欠けるように思え、愛情を感じない環境で育っていること。

中国人にとって関心事は、コスト、プライスである。学校の成績であり、仕事の稼ぎである。また、メンツを重んじるため、裏金入学も珍しくない。

 

・思考力/表現力

漢字の読み書きが必須のため、暗記や反復練習の比重が多くなる。小1から英語もあるので、さらに詰込み型に拍車がかかる。⇒勉強が忙しすぎて、好きな本を読んだり、趣味に没頭しにくい。親も勉強以外に価値を置かないので、創意工夫(柔軟性)やこつこつ成果が見えづらい作業が苦手。⇒研究者が育ちにくい。

また、表現力(語彙力)が単調で、パターン化している。会話の内容も単純な事が多い。⇒広大な国土を統一するために、誰でも簡単に使え理解できる言い回しが必要。政治的な観点では、単純な方が思考力や広がらず、させやすい狙いもある。表現力が豊か=知的水準が高く、対抗勢力になりかねない、という教育。必要なのは、暗記と反復練習、マニュアル化。

 

・忖度、惻隠の情、共感力がない他人を思いやる気持ち。慮ること(おもんばかる)。例:道端で倒れている幼児を誰も気に欠けない。『自分がやったと思われるのが厄介だから』と自己保身が優先。人肉を食べたり、動物への思いやりに欠けるニュースが目立つ。

 

・平和や永遠は存在しない。中国は、戦争を良いとは言わないが、悪いという否定はない。世の中は、弱肉強食世界であり、貿易戦、情報戦、法律戦、心理戦など様々なカタチで争いが起こっている状態を感覚的に持っている国。

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参照;

■惻隠の情とは:思いやりの心。

人は相手の事を思いやれないと、自己中心に考え行動しがちである。これが行き過ぎると、人の悪口を言ったり、人に迷惑をかけたり自分本位で振る舞ってしまう。⇒割り込み運転、たばこのポイ捨て、SNSでの誹謗中傷など。

躾とは:社会生活において、身に着けるべき礼儀作法のことやそれを教え込むこと。強制的なルールというより、身に着ける習慣(掃除、あいさつ、身だしなみなど)の意味合い。

忖度とは:他人の気持ちをおしはかること。現代では、立場が上の人の意向を推測し、盲目的にそれに沿うように行動すること。

 

厚黒学(ホウヘイシュエ):目的達成のために、面の皮は城壁より厚く(=図々しく)、腹の中は石炭よりも黒く生きよ、という基本原則の処世術。中国の成功哲学。

清末期(1840年―1911年)、イギリスなどの自由貿易(アヘンで)で国内の社会不安や銀の流出により財政が困窮し、清の競争力が衰退⇒これまでの儒教価値観を否定し、より現実主義の厚黒学が研究された。学者の李宗吾(り・そうご)が1911年に発表。

■ポイント1)面の皮の厚さとは、目的が絶対であり、そのために手段にはこだわらないこと。類義語:人間味がない、羞恥心がない、わびれない、恥じる様子がない、ふてぶてしい、

■ポイント2)腹黒さとは、成功のための自分の感情に振舞わされないこと、冷徹さ。

目先の利益ではなく、最終的な目的だけに集中すること、どう転んでも自分に利益がくるように計画すること。

日本の美徳:聡明さ、清廉潔白さ。

中国の美徳:腹黒さ、面(つら)の皮の厚さ。

高尚(こうしょう)な会話、趣味が高尚:学問や技芸、言動の程度が上品で、気高く立派なこと。例:趣味では、クラシック、古典芸能など。

面従腹背(めんじゅうふくはい):人前で従うものの心の中で背いていること。

三省堂:中国の古典『論語』より、三省は『何度も自分の行為を反省する』意味。1881年、東京の古書店として創業。人の為、世の中の為に偽りなく仕事ができたか、常に見直し反省しなさいという、仕事観が経営理念となっている。

中国・中国人の品性(宮崎正弘・河添恵子)

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/022500005/091200043/

https://shutou.hatenablog.com/entry/2015/03/07/092148_1

https://www.happy-lifehack.site/3388.html