ロシア首相択捉島訪問
ロシアのミシュスチン首相は、26日に北方領土の択捉島を訪問した。首相の訪問は、2019年8月から2年ぶり。
■ロシアの主張:実効支配を誇示。領土割譲禁止条項を20年7月に発効。
構想⇒外国投資を誘致するための関税を免許する特別区を設置する案。経済開発に力を入れたい。エネルギー確保へサハリン島から天然ガスを運び込む設備を択捉島と国後島に今後3年で整備する計画。
■日本の主張:日本の一貫した立場と相いれず極めて遺憾。
他国からの投資を認めると、領土問題に利権が絡んでより複雑化させ、解決を困難にさせる懸念。
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■北方領土問題:北海道の北東沖にある択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島のこと。
1855年:日露和親条約 千島(ちしま)列島のうち択捉島以南を日本領、樺太(サハリン)は境界を定めないことにしました。
1875年 樺太・千島交換条約で樺太全島がロシア領、千島列島が日本領に。
日本人が北方領土に暮らし始める。 落ち着いたように見られた。
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1904年 日露戦争=朝鮮半島に軍を置いておきたい日本と南下政策に伴い満州国を支配したいロシア。日本が勝ち、
1905年 ポーツマス条約(日露戦争後)、北緯50度以南の樺太などが日本領となった。(日本が樺太で領土を拡大)
戦後、ロシアはポツダム宣言まで、どさくさに紛れて北方領土を占領。
1945年 戦後、日本がポツダム宣言を受諾(じゅだく)後、ソ連は北方領土に侵攻して占領。
1946年にGHQが日本の行政権を停止すると、ソ連は北方領土の自国領への編入を宣言。??
⇒北方領土はソ連に不法占拠され、戦前から現地で暮らしていた日本人は1947年7月以降、強制的に退去させられ、ロシア人の入居が始まる。
■一方的な宣言、合意がなく実効支配が今も通用するのか?
1956年:日ソ共同宣言で国交は回復したものの、平和条約の交渉を加速させることで合意。色丹島と歯舞群島を引き渡すと明記。
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参照:
■係争地(けいそうち):所有権、領有権をめぐって二者間の対立が生じている土地のこと。
■ポツダム宣言:1945年7月26日、ドイツのポツダム会議で発せられた対日共同宣言。アメリカ、イギリス、中国の3か国の共同声明として日本に降伏要求を発表した宣言。
の同意を得て発したもので、日本の無条件降伏、武装解除、民主主義の実現、連合国により管理、日本の領土規定を内容とするもの。日本は8月14日にその受諾を通告し、第二次世界大戦は終了した。
連合国(United Nations反ファシズム思想):アメリカ、イギリス、ソ連、中国、オーストラリア、NZ,など26か国と、その他署名国21か国。
枢軸国(すうじくこくAxis Powers):連合国に対立した、アルバニア、ブルガリア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、ルーマニア、スロバキア、スペイン、タイのこと。日本、ドイツ、イタリアは三国同盟。軍事協力体制。ドイツ⇒ヨーロッパ大陸の支配、イタリア⇒地中海の支配、日本⇒東アジアと太平洋の支配。⇒共通の狙い。①領土拡大と軍事支配に基づく帝国の基盤づくり。➁ソビエト連邦の破壊、または中立化。
ファシズム:権力で労働者階級を押さえ、外国に対して侵略政策をとる独裁制。イタリアのファシスト党が起源。(ムッソリーニ政権1922-1944)
https://news.line.me/issue/oa-asahikids/27c81367ab77
https://www.nishinippon.co.jp/image/120225/
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/7918
https://www.y-history.net/appendix/wh1505-076.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3468447357fdbae8a910af97de333efcba70e63