『民』の成り立ち
民は由(よ)らしむべし、知(し)らしむべからず。
由らしむべし=従わせること。
知らしむべからず=理解さえることは難しい。
■意味:為政者は人民をルールに従わせればよいのであり、その道理(ルールの理由)を人民にわからせる必要はない。『論語の泰伯(=8章)』より。論語は、孔子の思想をその弟子が孔子の思想を書きまとめた書物。儒学入門書。
■『民』という漢字。⇒眠と比較すると、目を針でさす様子が描かれ奴隷を表している。
目を見えなくして分別をできにくくし、支配下におかける人々という意味。殷の時代に、戦いで多民族を征服したときに、奴隷をすぐに見分けられるように左目を針で指したと言われている。
政治とは、もともと独裁的で民を支配するものであった。
それが、近代で人との区別をなくし『人民』という言葉が生まれ、『民主主義』という思想も発展した。
参照
https://blog.goo.ne.jp/tudukimituo1028/e/8c9fb482bd691bda4d0cbe98f19c41bf