知行合一(ちこうごういつ)
養老孟司(ようろう たけし)
知識と行為は一体だということ。真の知識は実践によって裏付けされていなkればいけないという意味。中国の明の時代に王陽明が興した学問であり陽明学のひとつ。
■学習とは、感覚(入力)から脳を刺激して、運動(出力)して実践すること。
例:赤ちゃんが歩き始める、足の感覚やバランスなどを繰り返してやがて自立して歩けるようになる。(学習の習得)
■現代の問題意識:感覚が少ない。明るさが同じ、コンクリートで同じ地面。刺激が少ない。
運動が少ない。車社会。足腰が弱い。もっと歩くべき。使わないと弱る、さぼる、学習しない。
■提案:自習して、効率を追求せずやってみて学習すること。身に着けること。
人生は行き当たりばったりだから、まとまらないもの。時間や話に意味をつけようとするのは悪い癖。流れまかせでOK。
※ちぎょう(知行)と読まないこと。
■陽明学:儒学をルーツにもつ。実践派。16世紀前半の中国の明の時代に発祥。
朱子学(儒学系)は『頭で考えるだけで、行動力がない』と陽明学では否定している。実践する行動力も必要と唱えた。学んだことは実践すべし=『知行合一』
■日本での影響:正義感が強く、政治を批判する傾向の人物に好まれたため、日本では警戒され、松平定信は1790年、寛政の改革で朱子学以外の学問を禁じた。
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■朱子学:儒学ルーツ。理論派。陽明学より300年前に始まる。(12世紀後半、南宋(なんそう)の朱熹(しゅき)によって始まる)⇒理論的で、身分の上下関係や礼儀を重んじたこと。
■日本に伝わる:鎌倉~室町時代。臨済宗の僧たちが学んだ。江戸時代に発展した。
■なぜか?幕藩体制の秩序を維持するのに都合がよかったから。『上の命令は絶対、下の者は従うのがあたりまえ』
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参照
命題;言語や式によって表した一つの判断の内容。
https://nihonsi-jiten.com/youmeigaku/