NZTAKMANのブログ

30代。政治経済/社会/異文化/筋トレ/チームマネジメント

アラブの石油王がソ連崩壊に。

■なぜ中東に油田が多いのか?

石油は新期造山帯の地形の側に多い)大昔に生物が栄えていて、その後地殻変動によって石油の地層が地上近くに隆起した場所が偶然にペルシャ湾近くに多くあるから。地層が浅い位置にあるため費用をかけずに安定して産出できるメリットがある。中東では世界の47%の埋蔵量があると言われている。

 

■OPEC 石油輸出国機構(1960設立)

背景:戦後、石油の価格決定権はセブンシスターズと呼ばれる7つの巨大企業が牛耳っていた。(原油を安く買って利益を得る) VS 産油国(利益が削られる)1950年―ナショナリズムが世界各地で勃発し、資源の利益を産出国で守る動きが活発に。1959年2月、セブンシスターズが産油国の了承なしに原油価格を引き下げ。これにアラブ諸国は反発。⇒OPEC設立。

国際石油資本(欧米の巨大石油資本。大手の買い手7社。)などから石油産出国の利益を守るために設立。中東、アフリカ14か国。1970年代に石油の価格決定権を国際石油資本から奪い、2度のオイルショックを引き起こす。日本は高度経済成長の真っただ中、エネルギー資源を輸入に依存しているため、国内も混乱状態に。⇒物流がストップしやすくなる。

1980年代、価格決定権は自由市場に移ったが、生産調整などによい原油価格に大きな影響を及ぼす存在。近年では米国のシェールオイル開発により、OPECの価格決定力は弱まりつつある。

 

■1973第1次オイルショック

イスラエル(アメリカが支持)に占領された領土を取り戻すために、エジプト・シリア(アラブ諸国)が攻撃を開始した始まった第四次中東戦争。

石油産出国が原油価格を70%引き上げ、世界中にインフレ(輸送費上昇⇒物価もアップ)が発生。供給量を制限、その結果石油価格が高騰。さらに欧米国に輸出制限したために、価格が高騰。

日本:政府が『紙を節約しよう』と呼びかけた事が、トイレットペーパーがなくなると噂になる、買い占めが全国に広がる。

■中東戦争 (1948-1973)

中東のアラビア関東からエジプトにかけた地域で生じた武力衝突。1948年から1970年代にかけてアラブ諸国(アラブ人、パレスチナ人)とイスラエル(ユダヤ人、イスラエル人)の間で4度にわたって大規模な攻撃を繰り替えしてきた。

■中東戦争を引き起こした原因:

中東パレスチナ地域に帰属に関する対立。ユダヤ人vイスラム系アラブ人=パレスチナ領有を主張しあってきた。イスラム教徒(オスマン帝国) VS シオニズム運動(ユダヤ人、ユダヤ国家)ユダヤ人社会⇒聖地エルサレム(イスラエルのある都市)

■1973第4次中東戦争(イスラエルVSアラブ10ヶ国)

イスラエル=アメリカ、ヨーロッパ支持国

■イラン革命(1979)⇒反親米、イスラム教に基づいた近代化の動き

パフラヴィー2世の王政(一党制、近代化政策、親欧米派)vs イスラム指導者ホイメニー(シーア派、王政打倒、共和制、デモ、民主主義革命、イスラム教に基づいた近代化、石油利権を取り戻したい)

■第2次オイルショック(1979

OPECが段階的に原油価格を値上げ(1978)。1979年イラン革命や1980年に勃発したイラン・イラク戦争の影響もあり、国際原油価格が3年で2.7倍まで跳ね上がる。インフレが起こり、国内景気が減速

 

■アフガニスタン紛争(1979ソ連(共産党、反米)VSアフガニスタン(アラブ、イスラム教)

ソ連⇒膨張主義、ペルシャ湾進出の布石⇒不凍港の獲得と石油資源の確保、シーレーンの寸断が可能、西側経済にも打撃を加えれれる。さらに、中距離ミサイルを設備すれば、ペルシャ湾全域が射程内。

■アメリカがサウジに原油の値下げ交渉。対ソ連政策。アラブ諸国が原油価格を意図的に下げる。ソ連は輸出の50-60%は石油、天然額を占めている石油資源輸入国。値段が下がれば、自国に原油価格にも打撃、歳入減で国内経済が不安定に。⇒ペレストロイカも機能せず、ソ連崩壊に。

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■イラン・イラク戦争(1980:イラン・イスラム共和国(イラン)VS イラク共和国。

イラン(シーア派、反米、イスラム革命)VS イスラム(スンナ派、フセイン政権、軍備拡張、)石油輸出の要所であるシャトル・アラブ川の使用権(国境)。

■ソ連崩壊。原油価格の下落(価格決定権)により、他国の経済を不安定化し、内政崩壊する力もある。

 

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■金利と物価の関係(金融政策)

金利が下がる⇒金融機関はお金を貸しやすくなる⇒企業は運転資金(設備投資、従業員の給料の支払いなど)を調達しやすくなる。個人も住宅ローンを組みやすくなる。⇒経済が活発。モノを造ったり、売れる。⇒給料が上がる。消費が活発⇒企業はまだ売れるのでは、とさらに生産したり、売れるのを見込んで商品を値上げしたりする。(バブル傾向)⇒インフレ

需要>供給(需要過多)が続く状態。

どこかのタイミングで人々にモノが生き渡り、売れるスピードが落ちる。

 

つまり、需要<供給(生産過多)が始まる。⇒売上が減る⇒ボーナスが減る。人員削減(リストラ、コストカットの時期)⇒消費が縮小⇒売上確保、在庫を減らそうと値下げする⇒デフレ

 

参照:

https://www.try-it.jp/chapters-12344/lessons-12355/

https://www.paj.gr.jp/life/kids/2016/18.html#:~:text=%E4%B8%AD%E6%9D%B1%E3%81%A7%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%8F,%E6%8E%9B%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%9A%E7%94%A3%E5%87%BA%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%A0%E3%80%82

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/o/E0087.html

https://www.tokaitokyo.co.jp/otome/investment/finance/prices/change.html

http://poodays.com/?p=1094

https://world-note.com/collapse-of-the-soviet-union/

https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6496

https://study-z.net/100098282

https://honcierge.jp/articles/shelf_story/7641

https://www.businessinsider.jp/post-205442

https://world-note.com/perestroika/

https://seijikeizai7.com/perestroika/

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/5246/1/KJ00000113405.pdf