アニミズム(精霊信仰)
■アニミズム(精霊信仰)とは
Animism:生物、無機物を問わずすべてのものの中に霊魂が宿るという考え方。
自然界にも精神的価値を認める事。
■いつ定義されたか?
1871年、イギリスの人類学者タイラーが定着。
■言葉の由来とアミニズムのルーツ
語源はラテン語のアニマ(anima)
気息、霊魂、生命の意味。
アミニズム思想は、日本のように気候風土が比較的穏やかな地域でみられる。これは自然を克服すべき敵対者としてみなす必要がなく、自然に対して畏敬(いけい=大変敬うこと)の念が生まれるから。
■日本でのアニミズム
古来から森羅万象に精霊が宿ると信じられ、(唯一絶対の神が存在し、
人間を裁くのではなく)、あらゆるところ(山、海、川、動物、植物、家にいたるまで)
に精霊=神が宿って人々を守っていると考えられていた。。
※森羅万象(しんらばんしょう=the universe)とは天地間に存在する数限りないすべてのものや事象のこと。
■海外における価値観
アダムとイブから始まる神が万物を創ったというキリスト教的な価値観と異なった考え方。ユダヤ教やキリスト教の一神教は砂漠の過酷な自然の中で生きる民族の中で生まれたもの。恐れや救いを求める対象である人格神への信仰を心の支えとしてきた。
近代人=自然を人間のための道具とみなし、自然界の精神的価値を認めない傾向がある。この動きに反対し自然を守ろうとするのが、自然保護団体。
■海外でのアニミズム
ケルト信仰/イヌイット狩りの儀式/
インドネシアのボンボ(=身体を失った霊魂)
ボンボは人間に災いをもたらし、幸福をもらたす存在。
つまり、正しく祀らないと人びとを苦しめる災いとなる。
■現在のアニミズムの例
幼児教育=玩具など命のない物をあたかも命や意思があるかのように擬人化して考える心理の事。
こんまりの片づけ=物を擬人化して、感謝してから捨てる。心を認識してアニミズム
物を渡すときに両手でしたり、イチローがグローブを毎日手入れしたり。
物を大切にする気持ち、相手を思いやる気持ちが日本人のアニミズム的な考え方がある。
参照:
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=72
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=72
https://mainomichi.com/mblog/nature-worship/
https://www.afpbb.com/articles/-/3121661
https://biz.trans-suite.jp/23805
https://liberal-arts-guide.com/animism/
https://heapsmag.com/NewZealand-Maori-people-create-their-own-ecosystem