NZTAKMANのブログ

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祖先崇拝(Ancestor Worship)

Japanese Religious Style

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既に死んだ祖先が生きている者の生活に影響を与えているという信仰。日本人の心の支え。先祖に感謝し、子孫に知恵や財産を残すことに価値を見出した。

 

■比較 死後の解釈

日本人:人はやがて祖霊(血のつながった祖先の霊魂)となり、さらに祖先神(そせんがみ=祖先の霊の神)と高まって、この世の子孫の生活を見守ってくださると考えてきた。生前に家族と一緒に暮らして家を望む事のできる場所(小高い山)へと行き、歳月とともにやがで高い山に遷っていくと考えられている。

 

■私たちと神様のつながり。

自分―両親―祖父母―遠い先祖からつながり

食べ物―野菜や米―太陽、水、大地―自然とつながり

自分―友達、地域、先生―社会とのつながり

たくさんの恵みによって生かされている。=神様に感謝

 

比較■vs仏教→初期では偶像崇拝ではなく、自分を高める(昇華)為の修行法を解く教え。

死後に極楽浄土にいけるという信仰。=言霊信仰(声に出した言葉が現実に影響を与えるという信仰)。鎌倉時代に成立した念仏仏教は、経文(念仏)を唱えれば魂が救われ、極楽のかなたに消え去っていく解釈。極楽浄土とは死後の世界で、苦しみのない幸福のない安楽な世界。阿弥陀仏が住んでいて、清浄な場所。煩悩にとらわれているうちは到着できず、浄土は悟りが開いたものだけが到着できるとされている。

 

比較■vs キリスト教→人は死後、神の力によって復活するとしている(神に対して正しい行いをした者達だけである)。お墓はあるけれど、日本人ほどお墓を価値も見出さない。なぜか?

個人を偲ぶものであるけれど、神以上に隔絶された向こう側の存在のものという考え方があるから。日本人は神が西洋的な超越者ではなく、身近な祖先を大切に信じますということ。あった事のない神様より、身内を信じますよということ。

 

■神道の解釈:まとまった教義もなければ、神聖な書物も道徳規約もない(バジルホール1890年)『神々のイメージが希薄で道徳的規範もない』→宗教としての個性や価値が低く、否定的。

 

■神道を紹介したラフディオ・ハーン:違った見方。神道の理解は、書物ではなく人々の生活の中から感覚をとらえようとした。日本文化の根幹をなすのは神道ではり、祖先信仰。家と地域と国家の祖先崇拝が神道の精髄(せいずい:物事の一番すぐれた大切なところ)。自然と人間が混然一体となり、死者はみな神になる。万物の創造主であり唯一絶対の神を崇める(あがめる)キリスト的視点で神道をとらえることは困難。

 

■神道の特徴:自然と一体になること。神社には岩や樹木が自然の一部のように見え、神様がそのまま姿を現したような思いえる。質素でありながら、自然と調和された様子に価値がある

 

参照:

■氏神(うじがみ):古代社会において血縁的な関係にあった一族がお祀(まつ)りした神様のこと。一族の祖先神や守護神。今では自分の産まれた土地、住んでいる土地の神様の事も含む。産土神(うぶすながみ)。

日本人は無宗教ではなく『祖先崇拝』:https://tummy.hatenablog.com/entry/2012/11/02/000000

氏神さま:https://shinmeiguu.com/faq/faq-0-22/

氏神さま:http://www.nagano-jinjacho.jp/column/ujigami-maturi.html

仏教の先祖崇拝:http://www.jacp.org/wp-content/uploads/2016/04/1992_19_hikaku_03_yamaori.pdf

先祖のまつり:https://fukushima-jinjacho.or.jp/monoshiri/pc/section7.html

欧米を意識した神道:https://jinf.jp/news/archives/26362

先祖崇拝と仏教は無関係:https://www.sejp.net/archives/524

日本古来の祖先崇拝:https://www.kagawa-konzouji.or.jp/blog/category-12/entry-150.html

祖霊崇拝をしない宗教、キリスト教:https://hotel-bfu.com/miyachi/2016/09/21/post-90/