NZTAKMANのブログ

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エネルギー問題

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日本とニュージーランドのエネルギー事情を比較してみると


自給率:

日本は9.6%と先進国35か国中、34位と低水準となっている。資源に乏しいため、輸入先からの安定した供給や価格に依存している。(石炭:オーストラリア 石油:サウジアラビア、UAE 天然ガス:オーストラリア、マレーシア。)
一方でNZは、75%と高く、海外からの影響を受けにくい高水準である。


エネルギー構成比:

日本は化石燃料が主流で87.5%と比率が高い。安価なコストと安定供給が最大の理由である。再生可能エネルギーでの発電は小規模で、より積極的なエコ発電へのシフトが期待させる。また、2011年の原発事故を機に原子力発電の安全対策の向上や対策が世界的に懸念されている。(※再生可能エネルギーとは、有限な化石燃料に対して、自然界に常に存在するエネルギー。例、水力、太陽光、など。また特徴として、有限でない、どこにでも存在し、CO2を排出しない点がある。)

一方でNZは水力発電が60%とトップで、そのあと地熱が17%、風力が4.7%とクリーンな再生可能エネルギーが主流となっている。温室効果ガス問題への意識が国レベルで高く、化石燃料はあくまで緊急時のバックアップ源というわけだ。化石燃料が主流のOECD諸国と比較しても真逆の結果となり、エネルギーへの独自の取り組みを伺える。


課題:
日本:① 安全性:原発の安全性の見直し。地震対策や汚染水処理など ➁自給率のアップ/再生可能エネルギーの拡大 ③電力コストの引下げ/原油価格の変動による影響。 ④温室効果ガス排出量のコントロール/CO2排出上位国としての責任と対策は?
ニュージーランド:
① エネルギー供給の安定/天候や季節で降水量や風に影響はないのか? ➁安定した電気代/①による電気代の上昇 ③地熱や風力発電への強化。さらに脱化石燃料へ。④温室効果ガス排出量。エコな国のトップランナーとして自国の取り組みや成果を世界に発信してほしい。

 

参照:

Energy in New Zealand 2018 Ministry of Business Innovation & Employment

https://www.mbie.govt.nz/dmsdocument/7040-energy-in-new-zealand-2019

日本が抱えるエネルギー問題 経産省
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/energyissue2019.html
エネルギーの今を知る20の質問 経産省
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/pdf/energy_in_japan2017.pdf