電動工具と言えば、マキタ
1915年創業のマキタは、愛知県安城市拠点の総合工具製造、販売会社である。
国内のシェアは60%と高く、海外で約50か国に営業拠点を設立し、グループ生産の8割以上が海外生産となり、グローバルブランドとして認知されている。
ニュージーランドには1961年から輸出を開始、建設現場、農作業、日曜大工まで幅広い場面で壊れない使いやすい工具ブランドとして高く支持されている。なぜこのようにMakitaブランドが浸透しているのだろうか?
1) 自社独自商品:リチウムイオンバッテリ工具。コードレス化、長寿命化、高速充電など、作業の効率化と生産性アップに欠かせない強みがある。
汎用性:掃除機、ドリル、ブロワーなど同じバッテリーで別の工具も仕える利便性が良い。商品展開も選びやすく、作業で欲しかった工具を見つけやすい。
2) マーケティング
どの国にも必ずあるマーケット:キャンプ、日曜大工など年齢、性別に制限のない市場は売りやすい。
購買心理:1つ使ってみて良かったら、次集めたくなる消費者心理。クロスセリング。
マキタブルー:外装のカラーが分かりやすく、競合ブランドから差別化しやすい。
高価格:壊れない品質に拘った価格設定。長く使える価値を提供、利益率の高い営業体制。
顧客満足:世界中どこでも『修理3日体制』。品質への自信とお客様を大切にする企業文化。
3)優良な財務体質:自己資本率驚異の84%(平均黒字製造業39%) 安定した資金調達。営業利益率10%以上10年連続維持。黒字経営、リストラなし、無借金経営。
世界中のローカルの人をターゲットにしつつ、生産はグローバル展開。普遍的な人間の工具を独自性の高い商品で製造販売。高収益経営。アフターサービスもスピーディーで、固定客を作りやすい、鬼に金棒だ。トヨタのような日本を代表するブランドとして更なる発展繁栄をこれからも注目したい。
参照:
株式会社マキタ
https://www.makita.co.jp/index.html
Makita NZ